竹皮草履職人のワラ打ち機

まず本日は、国産竹皮草履づくりに欠かせない稲ワラを機械で叩く作業からご覧くださいませ。おっと、そうそう、この稲ワラも、もちろん地元のものですぞね。稲刈りを手伝う等して農家さんから分けてもろうたものながです。



ワラは草履の芯や鼻緒の芯として使用されます。このような機械を使うて勢いよく叩くことにより、昔は手でコンコンやりよった作業はなくなって、随分と職人さんたちは楽になってより効率良く竹皮草履作りが出来るようになってきたがです。


ワラ打ち機先端木部


先月終わり頃にもお話させて頂きましたように、この機械が出来る前は木槌で叩きよりましたが、機械になっても叩く部分は金属などではワラが傷むという事で木製となっちゅうがです。やっぱり自然素材には自然素材でないとイカンがやにゃあ。ただ、木部は使うごとに段々と磨り減ってきます。最初は長かったこの木部も、こんなに年期が入り短くなってきました。そろそろ交換せんとイカンようですぞね。


ワラ打ち機ゴム


更に打ち付ける下敷き部分のゴムも中央がへこみ、いずれ交換時期を迎えることになりますろう。この分厚いゴムは、思い出せないくらい前に職人さんの一人が手に入れたものを切り分けて使いよります。機械でも細かい部分はやっぱり手作りながですぞね。


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