炭化竹新利用の研究 その2

過熱水蒸気処理装置


炭化竹の新利用と言うちょりますが、実は「炭化竹」という言い方は間違えちょりますぞね。見た目は自分がよく目にする炭化窯のように見えるのですが、実は技術的に大きく違うていて、竹は炭化加工すると80~90%が炭素カーボンとなり、こちらの研究センターで開発されているプラスチック製品などへの混入は、かなり難しくなるそうながです。


過熱水蒸気処理された竹


それでは、一体この炭化窯のような装置は何なのか?聞いてみますと、これが過熱水蒸気処理装置だそうですぞね。九州工業大学、西田治男教授の特許技術との事でしたが、普通は100度の水蒸気を更に熱することにより、何と500度もの高温の蒸気にして処理できる装置らしいがです。


高温処理できる事により特定のヘミセルロースを分解して、強度のあるセルロースを取り出すことができると言います。竹をそのままの状態に粉状にしますと、水分や有機物が多いため発酵してしまいますが、竹をこの処理装置にかけて粉体化する事により、非常に安定した竹繊維であり、強度的にも優れ、また帯電防止性などのある特性も確認されちゅうとの事です。


窯を加圧しなくても良い事も利点として上げられちょりました。装置の安全性がより確保しやすいので、今後生産を広げていけるようになった場合には、色々な場所への装置の設置がしやすいとの事やったです。


竹繊維樹脂


実は前々から樹脂に竹微粉末を混ぜこんだコップやお皿など食器類を目にする機会があったがです。確か小学校の給食にもエコ食器として導入された例があったよう思います。けんど、見た目にあまり変わりのないものを拝見しちょりましたので、竹の混入率はそんなに高いものではないと勝手に思いよりました。ところが50%もの混入を目指して研究されちょって、すでに成果を上げている事には、まっこと驚きましたぜよ。


始めて拝見させて頂いたのは側溝の蓋に使われちゅうと言う試作品。ポリプロピレンとポリエチレン樹脂に、何とこちらにも50%使用という事やったです。まさに竹繊維樹脂という新素材の誕生ですちや。半分の量を竹でまかなうとしたならば、かなり大量な竹材が必要とされるのではないですろうか?もしかしたら新素材用に竹が伐採されていく日が来るかも知れませんにゃあ。


竹微粉末


200マイクロメーターの微粉末にして使われる竹。これからの農業用コンテナなど色々と応用の範囲が広がっていき、その半分の量が竹繊維で使われるという事になってきたら、竹の活用も随分と進むがではないですろうか?伝統の竹は素晴らしいがですが、このような新しい時代へ向かいゆう竹の新素材活用には、また違うワクワク感を感じて楽しくなってきますぞね。


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