清水銘竹店の角竹作り


京都の角竹作り


「自分達は予想屋や...」


まず最初の言葉に何!?とビックリさせられると共に、並々ならない竹への自信と愛情を感じて嬉しくなりますぜよ。予想屋というのは、その筍が一体どのくらい成長するのか分からない段階で、サイズの決まった木枠選び、はめ込んでいくからなのです。だから、木枠を決める工程は真剣勝負そのもの。部外者に立ち入ってもらっては困るという厳しい雰囲気ですぞね。


この日、木枠を決められていたのは清水さんの弟さん。近年まで筍畑だった陽射しのタップリ入る竹林で兄弟二人で働かれゆうがです。久しぶりにお会いする弟さんは若い頃には竹を運ぶためにトラックで何度も竹虎にお越し頂きよりました。あの頃に比べると白髪は増えたけんど、角竹作りの職人としての凄みの増し方は、それどろこではない、現場では声もかけられないほどの迫力ながです。


角竹用木枠


木枠は数百本あるとの事やったのですが、それぞれサイズが明記されちょり、太さが細かく別れていて、どんな太さの筍にも対応できるように用意されています。角竹に作る筍はその竹林でも1番筍か2番筍に限るそうぞね。それ以降の筍は成育も悪く大きくなりきらないものもあるそうです。けんど、「予想屋」と自らを言うだけあって、頭を出し始めて伸び出した筍に、それぞれ決まったサイズの木枠をはめるのは、長年この仕事をされてきた職人さんでも非常に難しい作業ですろう。


清水銘竹店、清水さん


木枠をはめ込んだら数カ所を紐で固く縛っていく作業があります。こうすることで丸く成長する筍の形を木枠でギュッと抑え込み、角い形にしていくのです。


竹製コミ栓


職人さんの傍らに置かれた竹籠にはコミ栓と言われる半割した竹をハス切状にしたものが入れられちょりました。何に使われるのかと思っていましたが、木枠を部分的に締めたい場合には、縛った紐部分にコミ栓を打ち込み、更にきつく調整をされているのです。


竹小枝


ふと横に置かれちゅう木枠を見ると枝打ちしたばかりの小枝を切って、コミ栓にされているものもありましたぜよ。本当に微妙な調節はこんな風に、その場の職人さんのカンと工夫です。こんな細やかな仕事ぶりが、自分が小さい頃から竹虎にも沢山立てかけてあった、あの見上げるような立派な角竹に繋がっていたのか...!?「この竹は、どうして角い形やろうか...」小さい両手で角竹をなで回していた日の事が蘇ってきて、まっこと、感動してしまうのです。


角竹作り竹林での作業


木枠を決めてはめ込んだ後は周りの竹に紐を張って固定していきます。青い竹が無数に生えている竹林に色も鮮やかな白い紐が張り巡らされた様子は、他ではまず見ることがない、この辺りの竹林だけの景色です。まっこと、知らない方がたまたまご覧になられたら、一体何事かと、幻でも見たかのように目を何度もこすって驚かれるような光景ですぜよ。













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