白竹ねじり編み盛籠


白竹ねじり編み盛籠


編み目が水面を渡る風のように思えてしまう白竹ねじり編み盛籠ぜよ。名前の通り竹ヒゴを捻って編み込む立体感のある形は、オブジェのような花籠にしても、手提げ籠や、写真のような笊にしても、強い印象が残る独特の風合いがあるがです。


白竹ねじり編み盛籠製作


竹細工では、これほどの見た目のインパクトがある作風は少ないですけんど、見た目の凄さだけではなくて、この一連の作品群は、どれも堅牢で、まっこと実用的でもあるがです。製作途中の編み込みでも既に形がガッチリと決まり、折り返した竹ヒゴが抜けたり、折れたりする事は、まあ、普通にしていれば、ちっくと考えらませんにゃあ。


竹盛籠底部分


盛籠を裏返して見てみましたぞね。面の竹の表情も面白味がありますけんど、裏返した盛籠も普通の竹笊にはないデコボコがあり面白いがです。よくご覧いただきますと1本の竹ヒゴを上下に薄く剥いでいて、二重になっているのがお分かりいただけるかと思います。注意深く見ていないと見逃される事も多い職人技ですぜよ。そうそう、料理人で言うたら隠し包丁のような、表からは見えないものの、無くてはならない技術の一つなのです。


根曲竹


捻られた竹ヒゴも特徴的で、こじゃんと美しいのですが、もう一つ、この竹盛籠の大きな特徴は何かというと実は縁巻きにあるがです。縁巻きには通常は籐などを使うことが多いのですが、この盛籠に使われる素材は、寒い地方や高山に育つ根曲竹という、太さはエンピツか太めのボールペンくらいの細さですが、その粘りと強さは、数ある竹の中でも抜群ながです。冬の雪に埋もれて根元部分が曲がっちゅうので根曲竹と呼ばれますが、厳しい寒さに鍛えられた素晴らしい素材なのです。


竹は普通は3年程度の竹を伐採して竹細工にしていきますけんど、縁巻きに使う竹はその年に生えた竹を夏場に伐採するがです。若竹は、大きさこそ親竹と同じように育っていますが、その身は柔らかく、薄く剥いで竹ヒゴに使うと、縁巻きなどの素材としては最高ながですちや。


けんど、なかなかこの根曲竹を縁巻きに使うちゅう籠は多くありません。この盛籠が、独特な雰囲気を醸し出しているのは、実は、ねじり編みのせいだけではなく、もしかしたら気づかない方もおられるかも知れないような、しかし、見る方が見られたら、なるほどと納得される、縁巻きの根曲竹の力ながです。













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