安藤桃子さんと竹皮草履


安藤桃子さん、竹虎四代目


安藤桃子さんが虎竹の里に来てくれちょりました。ちょうど発売されたばかりの週刊文春にはコラムを連載されよりますが、その中で竹虎の商品とは知らずに竹皮草履を絶賛してくちゅうがぜよ!移住される程、この高知県を気に入られちゅう方ですけんど、もともとは竹虎とは知らずに、ずっとご愛用されていたそうながです。室内用で履きはじめると他のスリッパは履けなくなりますけんど、すぐにEVA底の付いた外履き用もご購入いただいたそうぞね。


「海外で歩く時にも、足裏はいつも高知と繋がっている感覚...」


さすが、アーティストは話される事が違いますにゃあ。感心して聞きよりましたけんど、考えたら、高知の竹皮を地元の職人さんが昔ながらの編み方で作る、本物の竹皮草履であり、高知の伝統文化でもありますので、たとえ、遠くの外国にいても、どこに居るにしても、高知の大地を踏みしめているという事になるのかも知れませんにゃあ。そういえば、自分もパリに行った時には竹皮男下駄を履いたがです。歯下駄なので石畳の多い歩道は確かに歩きづらかったけんど、竹皮の足裏への感触は、いつもよりも更に心地よく、また、歩きだすと何とも誇らしく思えた事を思いだしましたぜよ。


安藤桃子さん竹虎来社


一緒にお越しになられた皆様の中には桃子さん以外にも、ずっとご愛用いただいている方もおられて、まっこと嬉しかったのです。やはり皆様足裏への心地良さを一番に言うていただきますが、都会でのマンションでは音が静かというのもポイントの一つやそうぞね。田舎暮らしの自分などでは、あまり思いがいたらない事で、お話しさせていただくだけで勉強になるがです。鼻緒にはあまり馴染みがないであろう海外の方も、満足そうにお履きになられちょります。竹を通して笑顔の輪が広がる、そして笑顔が笑顔を繋げていく、皆様の楽しそうなお顔を拝見していて、ふと昔の事を思いだしましたぞね。


この竹皮スリッパ作りに試行錯誤していたのは、仕事がうまくいかず、会社の経営が大変やった頃やったのです。何とか形にしたいと思うものの、昼間の仕事も忙しく、作業の時間は夜しか取ることができません。けんど、夜の仕事となると電気代すらもったいないからと、工場に明々と電気も使う事すら、はばかられるような状態やったのです。


竹皮スリッパはEVAスポンジ底を貼り付けてから竹皮の形にあわせて、グラインダーで削るのが難しいところなのです。打ち抜きなら手間も時間も必要ありませんが、今の竹皮の履き心地をどうしても活かしたいと思ったので、ひとつひとつが微妙に違うちゅう竹皮編みに合わせて加工するのです。その工程では、こじゃんとホコリがでるので、当時、会社の外に並んでいた自販機の灯りの下で試作しました。真夜中の道を行く方が、呆れたような顔をして通りすぎるがぜよ。けんど、こんな事、祖父が戦後はじめて虎竹の里に来た頃に比べたら何ちゃあない、そう思うて顔を上げる事が出来なかった。


そうやって完成させた竹皮スリッパを桃子さんが笑顔で手にされちゅう。まっこと報われた気持ちになってきますにゃあ。いつもお話ししますが「竹」と「人」=「笑」ですぜよ。竹虎は、こうやって竹で人の笑顔を作っていけたら、それでエイがです。


竹虎インターンシップ


工場では毎年夏に開催させてもらっているインターンシップの学生さんが暑い中、汗を流して目打ちの作業に取り組んでいます。油抜きの作業も700度の高温のガスバーナーでの工程、けんど、竹屋での仕事など一生できるものではありません。本当に貴重な思い出に残る夏休みの体験は、学生の皆さんが大学を卒業されて、就職され、後になればなるほど、その良さが実感として湧いてくるものだと確信しちゅうがです。そんな学生さん達をご覧いただけて、ちょうど良い機会やったと思うちょります。


週刊文春安藤桃子さんコラム


安藤桃子さんから頂いた、発売されたばかりという週刊文春のコラムを拝読させてもろうたがぜよ。鼻緒の履物が外反母趾(がいはんぼし)の予防に効果的というのは、ずっと言われてきていますので知っていましたが、骨盤矯正にまで役立つとは、文章を読んで初めて知りましたぞね。外反母趾も江戸時代にはなかった足の病気だそうですし、骨盤矯正にしても昔の人は考えた事もなかったのですろう。鼻緒の履物というのは、まっこと素晴らしいものだと改めて思うと共に、竹皮という竹の国が世界に誇る自然素材に感謝するのです。













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