竹と香港

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香港のビルは、街は竹で作られると昨日はお話しましたけんど20数年前、いやいや、かれこれもう30年近く前の事ですが、一度寄せていただく機会があったのです。その時に建ち並ぶ高層ビルの足場が竹なのに目が回るほど驚いて、これは、どうしてももう一度見たいと思って、その翌年に、もう一度来てみました。やはり足元からテッペンまで竹だけで組まれちょった。その時は、ただ、ただ驚愕するのみでありましたが...。


ホンコン竹足場


今回、久しぶりに来てみて実は一抹の不安のような思いもあったのです。それは、これだけ近代化も進んでいるはず、あの時から言えば新素材や便利な道具、あるいは新しい工法など色々と登場してきている事は当然の事です。だから、あれだけ竹の足場を使っていた香港であったとしても、もしかしたら、日本人の暮らしから竹がアッという間に姿を消したように竹の足場が必要なくなっていたり、少なくなっていたり、そんな寂しい事になっているのではないやろうか?


確かに、到着したホテルの目の前の大きなビルには竹の足場がビッシリと組まれていて、あの時と何ら変わらない「竹と香港」とがあって嬉しかったがです。しかし、他の所も本当にそうやろうか?


香港ビルの竹足場


そんな不安は、まったく必要なかったがぜよ。角を曲がって、ものの数分も歩けば、そこに竹組のビル。その先の見上げるような高いマンションとおぼしき建物にも外壁部分には足場用として竹がビッシリと組上げられています。


香港ビルの竹足場


これは別に特別な事でも何でもなくて香港中のビルというビルは全て竹。もともと土地の狭い街なので高さの低いビルというものは無く、小さな建物であっても、ヒョロヒョロと細く長くまるモヤシのように建っているのが面白いがです。


Hong Kong bamboo


昨日も道路脇に竹が積まれている所にでくわしましたが、二階建てバスが走り抜けるような大通りにさえ、こうやって足場用の竹が積まれちゅうではないですか!?しかも、この積み方は虎竹の里で虎竹を積み込むやり方と全く同じ方法で積み込まれているので嬉しくなりますぜよ。竹の仕事など手仕事を突き詰めていくと結局、どこの国でも同じような技法になることが、こんな単純な仕事ひとつとっても分かるものながです。


Hong Kong 鉄骨足場


もちろん、これだけ近代的で美しいビルが建ち並ぶ香港ですので日本の建築現場で見かけるような鉄材も当然使われる事もありますろう。実際、街中でこうして置かれている鉄骨材もありました。しかし、足が疲れるほど歩いて見て回った足場は全て竹製でしたぜよ、まっこと香港の竹は働きものやと言うことです。


Hong Kong bamboo


さて、そんな竹に覆われたビル群ばかり見て歩いていましたので首が痛くなりそうですちや、そこで目を下に下げると、そこには活気のある市場が広がる地域があって沢山の買い物客で賑わいよりました。


香港市場


肉屋さん、八百屋さん、魚屋さん、花屋さん、果物屋さん、雑貨屋さん。湿度が高く、まだまだ暑い香港です。上半身裸にエプロン姿の職人さんたちが働く専門のお店は魅力的で、ただ見て回るだけで楽しいものです。そして、ここにはビルで働く竹と、また違う顔をした竹が活躍しよりました。


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