レクサスの竹ステアリングふただひ

トヨタレクサス竹ステアリング


先日、高知工業試験所に行く機会があって玄関ロビーに展示してあるトヨタレクサスに使われている竹ステアリングを改めてじっくりと拝見してきました。


南国市にあるミロクテクノウッドさんという会社様が開発された世界に誇れる逸品ですが、高知産の孟宗竹を使用し集成材に加工された竹材を曲げ加工て製造されています。車内の環境というのは自然素材にとっては非常に過酷だそうです、夏は高温になりますし、冬は氷点下になることもあるでしょう。振動や様々な負荷の中でも最高の耐久性を保ちつづけなければなりません。


竹材は品質が一定ではなく、このような高度な工業製品への応用はなかなか難しいと考えられてきましたが長年の努力と研究の成果でこのような素晴らしい製品が世に出ているのです。


竹虎四代目サンパウロ講演、竹ステアリング


先月にお伺いしたサンパウロジャパンハウスでの講演でも、この竹ステアリングの話をさせていただきました。少し意外にも思いましたがブラジルには世界最大級の竹林が広がっていて有効活用が望まれていますので皆様非常に関心をもって聴いていただいたのです。


今年の11月15日には、全国竹産業連合会主催の全国竹の大会高知県大会が開催されるのです。58年目にして初めて高知で開催いただく大会には県外から竹業界の皆様がお越しになられますので、このミロクテクノウッドさんの竹加工工場を見学いただく予定になっています。日本中からお集まり頂く竹専門の方々ですが、孟宗竹という何処の地域にも成育しているものの実はあまり利用される事の少ない竹材から自動車のステアリングという他に例のない竹活用には興味津々ではないかと思っています。


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