2017年9月 5日の投稿

東京楽竹団、高知公演

東京楽竹団


もう何年も前の事になりますが、竹の楽器を自分達で製作し演奏されている東京竹楽団(らくたけだん)の話を聞きました。タイミングよく練習風景を拝見できる機会があって演奏を聴かせて頂くと当然の事かもしれませんがドレミファもしっかりしていて想像していた以上の素晴らしい音色だったのです。


竹マリンバ


虎竹の里では竹の音をいつも身近に感じて育ちました。竹の音といっても竹林で竹葉がそよぐ音や、しなった竹と竹が擦れる音、竹を伐採する音、山だしされる音、竹を運ぶ音、竹を積み込む音など様々ですが、昔から楽器としても多用されてきたように中が空洞となり音を共鳴される事に優れた竹は切り込みの長さを工夫する事によって豊かな音階が生み出されます。


竹工場


高知で初めてとなる東京楽竹団の公演にお伺いしていました。舞台には前にも見せていただいた竹マリンバが3台設置されていました。竹を叩いた時の乾いた甲高い音の素晴らしさに感動する人は多いかも知れませんが、こうして演奏できる楽器に製作されるには音楽の知識もさることながら、竹職人と同じような竹を扱う技、竹への愛情が必要だと思いつつ、竹マリンバに似た工場の景色があれや、こやれと頭に浮かんでは消えるのです。


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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