豆竹ざるが編み上がりました。

竹虎四代目(山岸義浩)、豆竹ざる


自分が仕事用のデスクで愛用している自慢の竹ざるを紹介したいとずっと思っていました。米研ぎざるのような形をしていますが通常の米研ぎざるが25センチ程度(これでも昔から比べたら随分と小さいのですが)なのに比べ、直径がその半分の12センチしかありません。


米研ぎざるは竹細工の代表格でもあり、輸入の商品も含めて普通によく見かけると思いますので簡単に製造できるように勘違いされていますが、横編みと言って非常に高度な技術が必要とされます。熟練の職人でも綺麗な形に仕上げられるのは国産としては本当に少なくなっている竹ざるなのです。


竹ざる


国産豆ざる、ほとんど流通していませんので数年来ずっと見続けていて、いつかチャンスがあればと心に留めていましたが、竹の旬もよくなった晩秋にちょうどタイミングよく機会がありましたので少しだけ編んで頂く事にしました。ただ、竹細工を小さくするのは非常に難しい事なのです、それでなくとも製作できない竹ざるをスケールダウンするのは容易ではありません。そこで、自分の使う12センチサイズより少し大きくした14センチサイズで編んでいます。


デスク用豆ざる


自分はこんな感じで12センチサイズを使っています、中に入れたホッチキス針箱やUSBなどと見比べていただくとサイズ感がお分かりになるかと思います。恐らく日本一多種多様な竹細工をデスク周りに置いていますのでこれだけの逸品もそう目立つ事はありませんが一般の方の机このような豆ざるが一つのると景色は一変するだろうと思います。


豆竹ざる


形もひとつひとつ微妙に違っていて多少楕円になっているものもありますが、それぞれ竹の個性だと思って頂ける方だけに楽しんでもらいたいです。


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