オエダラ(オイダラ)箕


オイダラ箕


土佐箕をはじめ箕には不思議な魅力があります。古老の職人さんから譲れた小冊子には、西日本の竹箕と籐箕の事が詳しく調べられており35種類もの分類に分けられて掲載されています。今では全く見る事のできない箕や、激減している産地がその昔には津々浦々にあって珍しくも何ともなかったことを物語っていますが、それもそのはずで箕は農家の毎日の生活に欠かせない必需品のひとつだったのです。


オエダラ(オイダラ)箕


前にもお話しした事がある話で、箕はあの有名なミレーの絵画「箕をふるう人」にも登場します。つまり日本やアジア地域だけでなく穀物の選別の為に世界的に使われていた道具でもあった事が分かります。そんな普遍的とも言える道具です、昔の農村でその地域で手に入りやすい素材が使われ様々な箕が作られていたのは当然の事だったと思います。


サキアリ箕


因みに田舎生まれの自分などは小さい頃から馴染みのある「唐箕」という木で作られた道具があります。さすがに今は実際に使っている農家さんは見た事がなくて資料館のような所で拝見するしかありません。唐箕の「唐」は中国の事で竹細工が中国からやって来たのと同じように当時の最新式の農具も中国から入って来たのです。


唐箕は風の力を利用して効率的に穀物を選り分ける事ができましたので、今まで両手を使い箕を振って作業していた農家の人達は目を丸くして驚いたのではないかと推察します。自分達が流行りのAI技術で無人コンビニや自動運転の車に驚くのと同じ事が起こっていた訳です。


オエダラ(オイダラ)箕


ただ木製とは言え唐箕は結構大がかりな装置であり、小回りの利く箕はやはり個々の家では使われ続けてきました。そして、農作業に使うだけに止まらず箕には他の竹細工とは違う呪力のようなものがあるとされ祈祷や儀式と結び着いています。


イタヤカエデ、藤、桜、根曲竹を使った美しいオイダラ箕の話をしようと思っていたら、少し遠回りしてしまいました。続きはまた。













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