スズ竹市場籠籐持ち手の修理

スズ竹市場籠


この大型連休には各地で面白いイベントや青空市場が開催されています。高知では長い歴史を誇る日曜市が県外の皆様にも有名ですが、今度の5日(こどもの日)の人出はゴールデンウィークでもあり最高ではないかと思います。何を買うでもなくブラブラ見て歩くだけで本当に楽しい日曜市、そんな時の心強い相棒と言えば、かっての築地市場で板前さんにも愛されたスズ竹市場籠です。


スズ竹市場籠籐持ち手


近年は職人の高齢化で人気だった籐の持ち手は竹虎でも実に6年前から廃版状態。久しぶりに修理に戻ってきた籠は懐かしくもあり、いい色合いに育っているのを拝見して嬉しくもありました。竹籠の中でも最強クラスの丈夫さの市場籠だけあって持ち手の紐がこのように切れているのに、スズ竹の本体は何とも無いのはさすがです。


スズ竹市場籠籐持ち手


籐の持ち手は通常の市場籠よりも手間がかかりますので今ではあまり製造されていません。たまたま久しぶりに編み上がった籐巻を眺めていますが美しいものです。


スズ竹市場籠籐持ち手


そして、それを愛用された持ち手は更に美しく渋くなっています。自然素材ならではの経年変化は長くお使いいただく場合の大きな楽しみです。


スズ竹市場籠


今回、真新しく修理させてもらった籐持ち手は違和感がありますが、また使っていくうちに馴染んでいきます。


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