「竹の味がいい」最後の竹職人、竹編みの奥義

網代底の竹職人


長尺物の竹を扱う職人の工房には竹を通す穴が開けられています。土壁に開けられた穴に引き戸が付けられていたり、手元の紐を引くと小窓が開いたり職人によって様々な工夫がされているものですが、ここではコンクリートブロックを叩き割って穴を作っていました。そっと覗いてみた職人の背中から気迫がみなぎります。


竹職人の工房


この辺りは寒暖の差が激しく良質の真竹の産地でもあります。そう言えば冬に来た時には雪に龍馬ブーツが埋もれるほどだったのに夏は暑いの何の、南国育ちの自分でもゲンナリしてしまうほど。しかし、この気候のメリハリが竹にとってはとても大事で伸びがよく粘りのある竹が育つのです。


竹職人


「竹の味がいい」こう竹職人が話す時には筍を食することではありません、割りやすく編みよい竹の事をこう言うのです。道一筋に仲間と競い合いながら一つでも多くと毎日毎日技を磨き続けてきた本物の職人、真っ直ぐに竹に向かい合います。


ざる、竹虎四代目(山岸義浩)


編んでいるのは数ある竹細工の中でも網代底専門、9寸(約27センチ)の網代底ざるなら一日10枚、尺3(約39センチ)、尺4(約42センチ)の組なら一日8組編んできたと言うから凄い。


竹職人


腕の良い職人は仕事が早い。仕事場に入らなくても竹を割る、編む、ヒゴが床を擦る、包丁を置く、そんな音だけでも小気味良い、編み上がる前から嬉しくなります。


竹職人


網代底の水きり籠


足を付けて出来あがり、武骨ですが兎に角格好がいい。一本の真竹が、命を吹き込まれて人の笑顔を作る竹籠になる、笑という文字が竹冠なのには理由があります。そんな一部始終を動画にもしています、編み上がるまで、じっくりとご覧いただけます。





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