進化する竹籠

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高知では特産の新高梨が美味しい季節となった。大好物なので、大きくて高価なものには手が出ないけれど小ぶりなものを既に何個か頂いた。今、手にしているのは50年前までは梨を入れて運ぶために編まれていたと言う梨籠だ。海外から同じような竹籠が輸入されるようになり次第に製造量が少なくなり、段ボールが広く普及してから国産の籠は姿を消した。


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輸送に使われて、すぐに廃棄される竹籠よりは少しだけ丁寧に編まれる進物用の籠もある。現在でも国産で編まれていたのが凄いが、あくまでも容器としての竹なので青竹の色合いがぬけてしまうと何の価値もないように扱われている。


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粗く編まれた竹籠も色が落ち着いてきて、それから更に時間が経つと今度は良い風合いになってくる。屋外で使われるのか、室内にあるのか、その方の使い方によって大きく違ってくる「進化」。だから、それを知っている籠屋さんでは、こんな嬉しくなる竹に出会うのだ。


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