新荘川の竹

新荘川の竹


虎竹の里からもすぐ近くに流れる新荘川は高知県津野町から須崎湾に注ぐ24.1キロの二級河川です。美しい自然の多く残された高知には最後の清流と言われる四万十川や、仁淀ブルーとして近年知られる仁淀川がありますが、この新荘川は日本で最後にニホンカワウソが確認された川として有名です。


しんじょう君、竹虎四代目(山岸義浩)


小さい頃にはこの川を泳ぐカワウソの姿をテレビニュースで何度か観ましたし、生存を調べるための調査団が度々来られてもいました。最後には近くを走るタクシードライバーに使い捨てカメラが配られて、何とか姿を見つけられないものかと地域一丸となって頑張っていた事もあります。とうとう、2012年に環境省から「カワウソ絶滅宣言」が発せられましたものの、現在ではマスコットキャラクターゆるキャラ「しんじょう君」のモチーフとして生きています。


蓬莱竹、シンニョウチク


しかし、今回はこの新荘川のニホンカワウソではなく川岸に続く竹林に注目したいと思っています。日頃、優しく穏やかな流れの両岸に当たり前のように思って見ている竹林が、実は台風でも来れば一変して恐ろしい濁流となり水害を起こしてきた大自然への備えとして機能してきたのです。


護岸には南方系で株立ちの高知ではシンニョウチクとも呼ばれる蓬莱竹(土用竹)が植えられているのを多く見かけますけれど、新荘川では真竹や女竹など小振りな竹が密集して生えています。場所によっては竹林が二重になっている所もあり度々大水に悩まされてきた事を知る思いです。


竹根


「灯台下暗し」の言葉どおり地元を遠く離れた地域で竹の防災力を考える機会は多々あるものの新荘川は近すぎて見過ごしていた部分がありました。強靭な竹の根は縦横無尽に伸びて土をがっしりと掴み天然の鉄筋コンクリートとなります、もう少し先になりそうですが、地震の時には竹林に逃げろと教わってきた竹の力をこの川でも検証できればと思っています。




トラックバック(0)

コメントする