宮川征甫氏と虎斑竹

 
宮川征甫氏作品


竹虎二代目義治と懇意にしてもらっていた竹作家のお一人に宮川征甫先生がおられます。若い頃から何度かお会いさせて頂く機会のあった先生は物静かでとても品のある方でした。ところが初めて拝見した作品が見上げるような太い孟宗竹に巻き付くように彫り出してある迫力満点の昇り龍だったので、そのギャップに驚いたことを覚えています。


宮川征甫氏、竹虎四代目(山岸義浩)


現在、竹虎本店に展示している最大の作品はこのような大きさで虎竹の竹林で鶏が遊んでいます。美しい竹林も鶏たちも全て日本唯一の虎竹を使って創作されていて背景そのものも竹で出来た言わば竹のキャンパス、そこに象嵌細工で見事な竹の世界を表現されているのです。


宮川征甫氏作品


祖父の注文で製作されたと思いますが、この作品自体が虎竹の里です。朝を告げる鶏は縁起の良い鳥で伊勢神宮でも神の使いともされています、どんな苦しい時にも「朝の来ない夜はない」そんな教えを自分たちに遺してくれている気がずっとしていました。


宮川征甫氏、竹虎本店


また、鶏は商売繁盛につながると昔から言われており、特に尾長鶏は新年にその置物を飾ると良いそうです。尾長鶏と言えば高知県原産で国の特別天然記念物に指定されていますので、その辺りも熟慮されたのではないかと思っています。


宮川征甫氏衝立


宮川先生独特の作品は数点あって、久しぶりに大きな衝立を出してみました。以前は分からなかった気づきや感動があり、やはり大きな作品も展示しておかねばと思っています。




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