2021年8月 6日の投稿

贅沢な一瞬の輝き青竹酒器

 
青竹、真竹


真竹の竹林に行くと本当に青々とした作り物か?と言うくらいの美しい竹肌をした竹に出会う事があります。虎竹の里の竹は淡竹(はちく)ばかりで蝋質が白く浮かびあがり、このような青さの竹はやはり真竹独特のものなのです。


青竹酒器セット


連日のオリンピックの熱戦と猛暑の中、ご自宅で一時の涼を青竹で味わいたいと思われる方が多いのかも知れません。青竹酒器は生鮮野菜と同じですから切って置いておく事ができません、ご注文いただきましたら、その都度竹林に入り竹を伐採し加工して最速でお届けさせて頂くようにしています。


青竹盃


しかし虎竹が全てに虎模様が入っていないように、真竹も全てが青々と美しい竹ばかりではありません。酒器に頃合いの竹の太さがありますから、ある程度の色目で伐りますから当然バラ付きがあります。そして切り口からどんどん白く変色してきますから管理が大変です。


青竹細工


「何回か使う事は出来ますか?」たまにご質問いただきますけれど答えはNO。冷凍庫に入れて何度か使う事は可能ですけれど色合いは変わってしまっています。外に置いておくとカビの心配もあって一度きりの贅沢な酒器と考えていただくのが無難です。本当に竹林の風を感じるような瑞々しさを演出できる青竹の旬は一瞬なのです。




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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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