最後まで試行錯誤して登場、虎竹スクエア茶碗籠

 
茶碗籠


茶碗籠の思い出に一方ならぬ思い入れがある事は、いつもお話させて頂く通りですけれど、それは幼い頃からの原体験であり茶碗籠だけでなく生活の中で使われてきた竹を、ついつい追い求めてしまうのは、今では会う事のできない優しいあの顔だったり、戻ることのできない温もりの時間を探しているのだろうか?と自分で自分の事を見ています。


虎竹スクエア茶碗籠、竹虎四代目(山岸義浩)


さて、今回登場しましたのは昨年から定番となりました日本唯一の虎竹を使ったスクエアバスケットのシリーズとしての茶碗籠です。


虎竹スクエア茶碗籠


虎竹スクエア茶碗籠底部分


水をはじいて防水性が一番高く、一番丈夫な竹表皮部分を内側にしているので茶碗籠としてお使いいただいた場合の水切れも早くなります。


虎竹スクエア茶碗籠接写


虎竹スクエア茶碗籠、足部分


何度もやり直したのが足部分です。茶碗籠として通気性は必須ですので足を付けて籠の底部分を持ち上げておかねばなりません。最初は半割竹を籐でかがる昔ながらの細工で仕上げていましたけれど、どうも洗練された感じになりません。


虎竹スクエア茶碗籠力竹、竹虎四代目(山岸義浩)


そこで厚みのある虎竹を火曲げしたUの字型の足をつけています。底にはスクエアバスケットには取り除いた力竹をしっかりと入れて補強しました。


虎竹スクエア茶碗籠、食器


試しに食器類を入れてみると何と3.5キロ!お二人から三人暮らしのご家庭では余裕の収納力ではないでしょうか。


虎竹スクエア茶碗籠


虎竹スクエアバスケットは熟練の職人によってこうして編まれています。どんな風に作られてくのか?YouTube動画でご覧いただきますと籠の事や竹の特性も深く知っていただけるのではないかと思います。竹虎では他の編み方や竹製品なども多数ご紹介しています。




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