竹の筒

 
竹盛器


は、皆様ご存じのように稈の中が空洞になっていていますので節の部分で切れば、そのままコップのような容器として使う事ができます。そこで青竹をそのまま切ったような食器を求められるお客様からのお問い合わせも多いのですが、実際にはそのような竹製品はありません。表皮のついた青い竹のままでは数日のうちに退色してしまいますし、そのような生の竹にはカビも生えるので衛生的ではありません。


竹筒


そこで表皮を削り、竹の大きな竹の弱点である「割れ」も改善しつつ場合によっては炭化加工といった熱と圧力で蒸焼き状態にしてカビ対策や防虫効果を高めた容器が作られます。確かに容易ではないものの、せっかくの天然竹の面白みのある筒の形状と節とを活用したい思いからです。竹容器には透明のテカりがありますけれど、これは好きではなくても必要なウレタン塗装。竹の種類によって直径は随分違うので太い孟宗竹や少し小振りな真竹が多用されています。


ちなみに日本三大有用竹と呼ばれて、皆様が竹と聞いてすぐに思い浮かべる孟宗竹、真竹、淡竹(はちく)は似て非なるものです(笑)。簡単な見分け方は下の動画をご覧いただくとすぐにお分かりいただけます。




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