続・篠竹で編まれる、どじょうど

 
どじょうど


さて、こちらのどじょうど(どじょう筌)は、しなやかで柔軟性に富んだ篠竹で編まれているのが素晴らしい。細い篠竹を割りっぱなしで編みこむ竹細工が、武骨な独特の雰囲気を醸し出している。昨日の30年ブログでお話ししたように、竹表皮を逆さに使う技法も素朴さに一役かっているようだ。


どじょうど


ところが、更に面白いのが捕れたドジョウの取り出し方なのだ。筌のお尻部分は竹の弾力だけでも、しっかり閉じているので、流れのゆるやかな田んぼや畦の小川では必ずしも紐で結ぶ必要はない。仮に紐で縛っていたなら、その紐をほどいてから獲物をどうやって取り出すのか?それは篠竹の柔軟性を大いに活かしてキュッと籠全体を絞るのだ。キュッとやるとお尻がパッと開く、竹以外にこんな芸当はできはしまい。



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