牧野富太郎博士と虎竹と

マキノ缶


高知県出身で「日本の植物学の父」と言われる牧野富太郎博士は生誕160年の節目でもあり、来春から始まるNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公でもあるので注目が高まっている。先日、たまたま羽田からの飛行機で隣の席になった方は、世界の名だたる有名ブランドとコラボしたお菓子を展開されている凄い社長さんだった。話の中で、近日発売予定である牧野博士のクッキー「マキノ缶」を見せていただいた。タブレットの画面からも色とりどりの容器とお菓子が楽しさを感じさせてくれてワクワク心が躍った。


高知新聞掲載牧野富太郎博士クッキー


全国に先駆けて高知の蔦屋書店にて販売を開始すると聞いていたので、すぐに買いに行ったが現品の並んだ売り場は機内で感じた高揚感以上にハッピーな気持ちにさせてくれる。高知新聞に掲載された写真からもお分かりいただけるように、思わず笑みがこぼれるようなお菓子たちだ。


それらを見ながらふと考えた、自分はできる事はないだろうか?


日本唯一の虎竹


土佐虎斑竹は何を隠そう牧野富太郎博士の命名だから、実は自分たちとも浅からぬ縁がある。もしかしたら竹虎初代宇三郎とはどこかで出会っていたのかも知れないと思うくらいだ。その理由は話だしたら長くなるので今朝は割愛させてもらうが、とにかくこの節目に自分たちにしか出来ない事をするべきだと思うようになった。


虎竹の里、竹虎四代目(山岸義浩)


出来る事を思い当たるのに、そう時間はかからなかった。虎竹の里から牧野植物園には博士との事もあって虎竹が数株移植されている。虎竹は不思議なことに虎竹の里以外で育つ事のないと言われていて、今まで全国各地に移されてきたが期待するような成果は上げられていない。さすがの牧野植物園でも同じで、どうも元気な姿でないことが日頃から気にかかっていた。




竹虎YouTubeチャンネルでも紹介しているけど、弱々しく虎竹特有の色づきもなく、シラクモやテングス病と虎竹の里の竹林とは大違いだ。そうだ、虎竹をもう一度移植させていただく事はできないか?これなら自分たちにしか出来ない事だ、元気な虎竹を改めて移植させてもらえれば来春以降沢山の方が園を訪れた時にも美しい虎竹をご覧いただけるに違いない。


コメントする