素朴な青竹茶碗籠たち

青竹巻縁茶碗籠


青竹をそのまま編み込む素朴な竹籠は魅力的だ。派手さはないけれど、生活の中にそのままあって人の役に立ち続けている実用性と、自然体が好きなのだ。青竹巻縁茶碗籠の職人は、自分で竹林に入り「コレ」と思う竹を伐り山から出してくる。山の仕事は楽ではないから最近は若者の助手を連れていくそうだ。この日も助手の若者が軽四トラックでやって来た、竹林の若者に年齢をすだねると「まだ74歳...。」と答えてくれた。


椀籠、竹虎四代目(山岸義浩)


竹林の竹を割ってヒゴにしただけ、磨きもかけず、もちろん染める事もなくそのまま編み込む昔ながらの籠だ。そうした竹籠たちは美しい、何より温もりがあって嬉しくなる。本当にこのような竹籠がひとつキッチンにあるだけで、どれだけ場が和むか分からない。


青竹巻縁茶碗籠


この青さは日時の経過と共に薄れていき、やがて白くなり更に愛用を重ねると風合いが増してくる。


青竹巻縁茶碗籠


青竹籠力竹


しっかりと力竹の入った青竹巻縁茶碗籠には(大)(小)とサイズが2種類あり、最近増えているというお一人暮らしの方でもお使いいただけるコンパクトさが喜ばれている。


水切りかご


ボクには特別な茶碗籠の思い出がある。今でも、こうして目をつむれば蘇る大人たちの楽しそうな笑顔が聞こえてきそうだ。



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