本当は自分用だった白竹一本手提げ買い物籠

白竹手提げ籠バッグ、竹虎四代目(山岸義浩)


とても良くできた竹手提げ籠バッグだ。竹のあしらいが丁寧だから、遠くから見ても腕前の確かさが伝わってきた。手にした持ち手の太さもしっかりしていて握りやすい、籠の容量にしては丈夫すぎるくらいの底に入れた力竹も格好がいい。大小の二つのサイズを使い分けしながら自分が愛用するつもりだった。


白竹一本持ち手買い物籠


いずれ長く使っていれば、前から持っている一本持ち手の手提げ買い物籠のような色合いになっていく。竹の楽しみ方は、こうして息が長いものなのだ。そもそも荷物を入れて持ち運ぶ籠だから、傷んでしまう事もあるけれどその都度手直ししながら日本人は竹と付き合ってきた。


竹手提げ籠


先日もお客様にご依頼いただいた修理の手提げ籠をお届けさせてもらった。随分と前の籠で今では開花で少なくなったスズ竹を、市場籠の竹ヒゴよりずっと繊細にして編み込んだお洒落バッグだったが、本当に喜んでいただけて自分達の方が感謝の気持ちでいっぱいになった。


白竹買い物籠


そんな事を考えていて、置ききれないほど沢山あるマイバッグの仲間入れしてもらうより、毎日のようにご使用いただける方にお譲りした方が籠にとっても幸せかも知れないと思った。そこで、いつものようにYouTube特別販売を用意して、それぞれ一点限りで近日ご紹介予定です。何卒よろしくお願いいたします。





コメントする