古の竹職人の技
現在製作されている盆ざるの原型となった角竹ざるをご存じでしょうか?長い時を経て、まるでタイムスリップしたかのようなオールド竹ざるたちは、今の平らな角ざるを見て、どう思っているでしょう(笑)。竹細工の技は、竹が身近で大量に編まれていた当時の方が圧倒的に出来栄えが美しいものです。それは、古老の職人の話などを聞いても、一日に作る竹細工の量が二桁違っていたりしますから、沢山の仕事をこなすことにより、技がより磨かれていった結果だと思います。
丸みのある底部分
この超レアな丸底の角竹ざるも、現在主流となっている真っ平な盆ざるとは異なり、底にやさしいカーブをもたせることで、水切れが格段によく、野菜干しや魚干し、蕎麦の水切りなど、あらゆる場面でその使いやすさを実感いただけるかと思います。
現在の平らな竹ざると比べると、これくらい全体の形自体が異なっています。こんな角ざる葉、本当に今の時代にはどこを探してもありません。
こうして一枚づつで並べてみても差は歴然としています。若い職人さんは、このような丸みのある盆ザルなどは全く知らないようです。でも、こうして見ると、明らかに盆ざるは平らに作りやすくなってきたというのが分かります。
角竹オールド盆ざるは細部も美しい
盆ざるの特徴のひとつに、カマボコ状の竹ヒゴがあります。こうした形にすることによって、水が流れやすく、水切れの早い竹ざるになっています。角竹オールド盆ざるは、この一本一本のカマボコ状の竹ヒゴも華麗で丁寧に編み上げられています。
竹籠なども縁の口巻に練度の差が出ますけど、これらの角竹ざるの縁にはしっかりと上手な籐巻きが施されています。手早く、スピードはあるけれど、出来あがる竹細工は美しいという昔の熟練職人の手によるものに間違いありません。限定でお分けさせて頂きましたので、すぐに無くなってしまいまたが、全国各地に届けられた幻の逸品!丸底の角竹オールド盆ざるを、是非ご家庭で大切にご愛用いただけると嬉しいです。
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