黒竹玄関すのこをご存じの方も、さすがにこの別注特大サイズをご覧になられると「これは壮観!」と唸ってしまうのではないでしょうか?普通に考えれば、これだけの大きさのある玄関は、なかなか容易に見当たらないのかも知れませんが、高級旅館や料亭のエントランス、広々とした現代建築の邸宅など存在感のある空間の主役として使われることを想定すれば、用途は無限にも思えます。
縦横の寸法はもちろんですが、底に並べた四万十ひのきを合わせることによってお好みの高さにもさせて頂きます。革靴を脱いで、細い黒竹が並べられたすのこに足をのせれば心地よい刺激。家から出る時にも、帰ってくるのも楽しみになる、そんな快足感を味わっていただける玄関すのこを目指し製造はじめて早くも四半世紀です。
そもそも、定番の黒竹玄関すのこは長さ90センチ奧行き40センチの手頃な大きさです。このサイズ感でも一般の住宅はもちろんのこと、料理屋さんやホテルさんでもご用命いただいてきました。
90×40センチの黒竹玄関すのこを組み合わせて2.7メートルもの長さに設えたり、まるで一面に黒竹を敷き詰めたような月見台をこしらえたりされる事もあったのです。
こちらのYouTube動画をご覧ください。黒竹は竹林にある時から黒々とした竹もありますが、その艶のある黒さを引き出すためにはやはり油抜きという加工が必要です。
さらに、ガスバーナの高温で竹材の余分な油を取り除くと当時に、一番大切な矯め直しという加工をしています。竹は全て曲がっていますが、熱を加えると職人の思い通りに矯正され真っ直ぐな竹に生まれ変わるのです。実際にやってみると竹を矯めるのは難しくて、何十年ものキャリアの積み重ねの偉大さを感じます。このような技があってこそ、何でもないように綺麗に並べられた黒竹がこんな風に美しく揃っているのです。
先日より黒竹の開花のお話や動画も流させていただいております。少なくなる一方の良材に、黒竹のこれからを案じられる方もいますが、まだまだ黒竹のストックは竹虎にも、いつもで使かえるよう矯め直した形で保管しています。大自然の様子を注意深く見守りながら、来春からの本格的シーズンにそなえています。
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