2026年2月23日の投稿

時代に磨かれた竹モザイクアタッシュケース

竹アタッシュケース


唯一の竹アタッシュケース

祖父と懇意だった先代がおられた頃から、ずっと愛用されてきたという竹アタッシュケースだと言います。手帳や財布、身の回りの小物を収納して持ち歩くのに手頃で便利なサイズ感だから、出張には必ず持参されていたと言うのも頷けます。竹の表皮を薄く磨き、正確な四角形に切り取ったパーツを並べたモザイク柄が、数十年の時を経た経年変色で赤茶けています。それぞれ自然素材の濃淡が市松模様を描きだして、魅力的な雰囲気を醸し出しています。


竹


たまらない魅力の竹

手にした竹パーツも新しいものではありません。製作されてから時間が経っているので、少し飴色がかってきています。元々は、もっと色白な竹肌の色合いなのです、それが自然な経年変色でこれだけ赤茶けた色の風合いを増すのだから、はたまらないのです。


竹アタッシュ部材


竹は割りやすい縦方向に繊維の模様が入っていますので、この模様を活かして、ある時は同じ方向に揃えたり、ある時にはこの竹アタッシュケースのように交互に並べたりして作品の表情を出しています。


竹チップ布貼り


竹パーツ

この竹パーツを作ることによって、大きな調度品から身の周りの小物まで色々な作品づくりを可能にされてきました。直径の太い虎竹が沢山伐採できていた時期には、パーツひとつひとつのサイズか大きく取れましたが、小さな竹が中心となって以降は、竹パーツのサイズ自体を小さくしなければならず、より手間がかかるようになっています。


竹アッシュ裏地


この小さな竹のパーツを一枚の布に貼り付けます。


虎竹ハンドル、竹虎四代目


時代に磨かれていく美

改めてご覧いただいても、このような独創的な竹アタッシュケースは他にありません。細かいところで少し傷みが出ている部分さえも時代に磨かれた美しさを纏っているように感じています。新しく虎竹でリニューアルした持ち手ハンドルは、これから長い時間をかけて馴染んでいきます。





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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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