2026年4月13日の投稿

白竹温泉籠で、宿の中でも外でも癒しの湯めぐり

白竹温泉籠


温泉街を彩る「外湯めぐり」の醍醐味

日本各地には、風情あふれる温泉街が数多くあります。なかなか行く機会もないのですが、できれば日程に少し余裕をもって湯めぐりをしてみたいなあと、いつも思うのです。と言いますのも、源泉が複数ある温泉地では、施設ごとに効能が異なる事もあると言います。宿泊している旅館を拠点として、タオルと石鹸、小銭だけをこの白竹温泉籠に入れて、浴衣姿でカランコロンと下駄を鳴らして湯気の立ち上る中を歩いて外湯をめぐって自分のお気入りの泉質を探してみる...これぞ温泉旅の極致、憧れます(笑)。




4月4日の30年ブログ「消えてゆく青竹温泉籠と、心意気の国産竹ざる」では、今では出来なくなってしまった真竹の温泉籠をお話させていただきました。懐かしい竹編み職人さんの動画もご覧いただけます。当時の温泉籠は、真竹をそのまま使った素朴ですが丈夫で、湯籠としてだけでなく色々な用途にもお使いいただける手付籠でした。


温泉籠


ちなみに、ボクは特別に焼いた少し太目の丸竹炭を入れて竹炭籠として使っています(笑)。


白竹温泉籠


宿の中でも広がる「自分に合う入浴」探し

また、温泉旅館やホテルには、大浴場、家族風呂の他に露天風呂、寝湯、立ち湯など豊富な入浴体験のできる複数のお風呂を備えた「宿ナカ湯めぐり」ができる所もあって人気のようです。寝湯とは、不眠解消に効果があるそうですし、むくみの改善には立ち湯がよいようです。泉質もですが、入浴方法ひとつで効能は変わるそうなのオモシロイものです。ボクのように外を歩きたい方がいる一方、あまり移動せずに楽しめるのが宿ナカの良いところです。雨でも雪でも館内でのんびりできますが、そんな場合でも、お客様の手には、いつもこの使い勝手と風合い満点の温泉籠があります。


白竹湯籠


伝統の職人技、輪弧編み(うずら編み)

白竹温泉籠は、底面から立ち上がる輪弧編み(うずら編み)という伝統の技法で編まれています。花籠が沢山編まれていた時代には、同じ製法の花籠も沢山あって、一世を風靡したような小振りな籠もありました。


白竹手付き籠


温泉を最大限に楽しむ竹手提籠

せっかくの湯めぐりなので、日本ならではの本当の竹を持ち歩きいただきたいと細部まで、しっかりと編み込んでいます。通気性に優れた編み目は、見た目に清々しく気持ちがよいものですが、それだけではなく湿気を逃がす実用的な知恵でもあります。湯上がりのタオルを入れて、竹の編み目に目を落とせば、お湯で癒された心がさらにゆったりしてくるのを感じていただけるはずです。


温泉かご


藤巻きの持ち手

ボクたちの願いは、この温泉籠を手にされて、のんびりとリラックスした時間を皆様が過ごしてくださることです。実は、日本の竹細工は温泉場で発展してきた歴史もあります。全国から集まる湯治客のお土産に、日用品として人気の高かった竹細工が好まれたこと、お湯を使った熱源で竹の曲げが容易にできたことなど理由はいくつかあります。けれど一番は、もっと深いところにあって、日本人が温泉で身も心も裸になった時、スッと寄り添えるのが古来身近にありつづけてきた竹だったのだと思います。




白竹温泉籠は、虎竹盛り籠と同じ輪弧編み(うずら編み)で編まれた竹籠です。どのように製作されているのか、基本的には同じですのでよろしければYouTube動画でご覧ください。



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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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