
世紀の大発見ふたたび
さて本日は、またまた世紀の大発見をしてしまいました!倉庫の奥深くに鎮座する、年季の入った箪笥の引き出しの中から現れたのは、今から60年以上も前にデザインされ、日本の竹職人たちの情熱や技がおそらく最高潮に達していたのではないかという時代に誕生した竹製ブローチと竹製ペンダントです。

一世を風靡した竹モダニズム
このアクセサリーたちが開発されたのは、今から60年以上も前のこと。当時は日本の竹細工や竹製品の活動も活発で、今と同じように豊富にある竹材を何かに役立てようとする大きなうねりがあった時代でした。そんな時流の中で、才能ある竹人たちの卓越したデザイン性と、竹という素材ならではの軽やかさ・しなり・やさしさ、という機能性が相まって、当時の女性たちの胸元を飾り、一世風靡した逸品なのです。

懐かしさと新しさと
だから面白いことに、このアクセサリーをご覧になられた方の反応は二つに分かれます。ある方は「これは懐かしい」、「昔、お母さんが大切に着けていた温もりを感じる」と、古き良き昭和の時代を懐かしみます。また、今までまったく知らなかった若い世代には、「なんてモダンで斬新な竹アクセサリー!」、「これが60年前のデザイン?今のファッションに合わせても最高に格好いい!」と驚かれています。まさに時代を超えて現代に舞い戻ってきた竹の芸術品です。

洗練された竹の造形美
竹という素材は、こうして時を超え、国や文化も越えて人を魅了するものかもだと思います。時が経てば経つほど風合いは深みを増し、同時にいつの時代も最先端であり続けるといす、不思議な力を持っているのだと再認識させられます。

母や祖母の竹アクセサリー
ピンで衣服や手提げ袋に竹アクセリサーを付けていた、ボクの母や祖母、そして会社で働いていた女性職人さんたち、近所のおばさんや、お客様など大人たちは皆こぞって竹のアクセサリーを身に着けていた小さい頃の光景を、今でも鮮明に覚えています。

現代の女性にこそ、軽やかさを
今の女性にこのアクセサリーをおすすめしたい最大の理由は、竹の圧倒的な軽さにあります。聞けば、大きなペンダントは肩が凝るから苦手なんて話される方もいるようです。でも、竹製ならまったく気にならないほど軽やかで、手触りも心地よくやさしい。まるで羽を纏うような着け心地は、忙しい現代を生きる女性にこそふさわしいと言えるのではないかと思っています。

倉庫に眠っていた「竹の魂」を、もう一度
長年、倉庫の中で静かに眠っていた竹アクセサリーたち。光を浴びることなく時を待っていたのは、きっと本物の美しさが見直される現代の、この瞬間を待っていたからかも知れません。お洒落は楽しむものです。パッと見て綺麗だと感じ、手に取って軽い!と驚き、身に着けて心地いいと実感できる。そんな理屈抜きの楽しさが、この小さな竹細工には詰まっています。皆さまの胸元で、60年の眠りから覚めた竹たちが再び輝き出す。その瞬間を思い浮かべるだけで、少しワクワクしてきて幸せな気持ちになります。懐かしく、新しい、竹のモダニズム。ぜひその手で、その肌で、感じてみてください。
職人の手から生まれる「結び」の技
こちらの動画では、数々遺されている竹アクセサリーたちの流れを汲んで現代に活躍する竹職人の技をご覧いただけます。細かく割った竹を、緻密に編み上げていく「結び」という伝統技法です 60年以上も前に作られていたアクセサリーの技が、こうして今も脈々と受け継がれているのです。時代は変わっても、機械では決して真似することのできない、指先の感覚だけを頼りにした繊細な仕事から生まれる曲線美。いつまでも変わらずにいてほしいと願っています。

コメントする