男竹、女竹、竹の不思議

2019年12月27日

孟宗竹、女竹


にも男、女があることをご存知でしたでしょうか?実は俗説なので科学的な何かがあるわけではありませんが、稈の一番下から伸びる枝が一本だったら男、二本なら女竹と言われています。ある筍職人さんは女竹の方が柔らかく美味しい筍だとも話しますし、男竹の根を移植しても筍が出ないこともあるようです。


孟宗竹


まあいずれも昔から言い伝えのように言われて来た類のものでもあって真偽は定かではありません。ただ、それれだけ日本人と竹が身近で親密な関係であった事、深い関心をもって日々見ていたという事は間違いないのです。


筍から竹へ


食べ物が豊富で医学も発達していてる現代人と違い、昔の人々は竹の不思議な生命力に憧れ畏敬の念を抱いていたと思います。毎年季節になれば誰の力も借りずノョキノョキと生えてくる筍、それがわすが3か月で20数メートルの高さにまで伸びていきます。その成長力には神秘的な何かをずっと感じていたからこそ日本国内だけでも合計で869カ所とも言われる様々な祭事や神事に竹が多用されることに繋がっているのでしょう。


雪の竹林、竹虎四代目(山岸義浩)


雪の多い地方の孟宗竹は四国や九州のものに比べて小振りですが厳しい自然に鍛えられた強さを感じます。実際、寒い地方の竹は粘りやしなりがあり良質なものが育つのです。


雪と孟宗竹


風雪の重みにじっと耐えながら青々とした緑をたたえる竹を古人はどんな思いで見ていたのでしょうか?竹が縁起の良い「松竹梅」と言われるようになったのは、きっと竹のこの溢れんばかりの強靭な生命力からではないかと考えています。


孟宗竹葉


小鳥たちが遊ぶ竹林に心地のよい風が吹き抜けていきます。揺れる竹葉は昔から変わることなく青く、見ている自分は安らいで爽やかさに包まれています。













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続々・120年に一度のスズ竹開花

2019年12月21日

竹虎四代目、スズ竹開花


先週の30年ブログではスズ竹開花についてのお知らせをさせて頂きました。開花につきましては真竹や淡竹と同じように120年に一度と言われていますものの実は竹の生態には不明な点が多く正確なことはあまり分かってはいないのです。孟宗竹で60年周期という事例が確認された事がある程度で他の竹類について研究データがあるわけでも文献があるわけでもなく、ただ自然の神秘があるだけです。





もう動画はご覧いただきましたでしょうか?ハッキリした開花周期など詳しいことは分かっていなくとも、少なくとも現在仕事をされている80歳を超える職人の方々が始めての経験という一斉開花と枯れてしまった竹林の姿です。


スズ竹開花竹林


ただ、このように枯れてしまっているスズ竹の竹林が広がる一方、本当にわずかながら竹林が残っている地域もあるようです。


スズ竹四角小物籠


限定ながらスズ竹四角小物籠をご紹介させてもらっています。材料不足で大きな市場籠や行李は出来ない代わりに小振りな籠は少しだけ編む事が出来たのでした。


スズ竹四角小物籠


スズ竹四角小物籠


このような中で生まれる籠に少し希望を感じますが、やはり一日も早い竹林の復活が望まれる事に変わりありません。














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京銘竹品評会2019

2019年11月25日

染め亀甲竹


何ともシビレてしまう形、太さ、ねじれ、色艶。亀の甲羅のように見える事から亀甲竹と呼ばれるです。節のラインが一本なので元々は孟宗竹ですが独特の風貌がそのまま固定化されて面白い竹になりました、この竹は更に染めて他にはない圧倒的な存在感を放っています。


京銘竹品評会


京都で毎年開催されている銘竹品評会には、ここでしから見られない竹が集まっているので楽しみにしていました。


図面竹


日曜日の朝のテレビ番組「サンデーモーニング」で出演者の後ろに活けられている竹を虎竹ではないか?とお問合せを何度かいただいた事がありますけれど実はあの竹は少し似てはいますがこの図面竹という竹です。


ゴマ竹


図面竹にせよ、このゴマ竹にせよ自然にできたものではなく自然の力を借りながら京都の竹林で職人が創り上げた竹なのです。それにしてもこの図面の角竹のゴマの付きようなで素晴らしいの一言です。


紋竹


又これも虎竹に似てなくもありませんが紋竹という模様のついた銘竹。


紋竹


近づいてみると紋々になった模様は花弁のようにも見えます。


京銘竹品評会


白竹


しかし、京都の竹といえば白竹につきます。晒竹とも呼ばれて油抜きをした後、太陽の下で日の光に晒すことによって白く輝く竹になっていくのです。


京都白竹


熱湯で油抜きをした竹もありますが美しいのは火抜きしたもの、一目で違いが分かる輝きは時間が経つにつれて飴色に成長していくのです。


数珠玉白竹


「根上り」と職人が言う本来は根っこになる部分が地面から伸び上がり竹になるものがあって、見てのとおり数珠が並んでいるような数珠玉と言う竹ができる事があります。このような竹を伐採することもないので京都以外で見る機会のない銘竹です。


白竹


茶華道の本場だけあって竹へのこだわりが尋常でない土地柄です。樋(ひ)ともミゾとも言うへこみの走る竹も珍重されているようで竹文化の奥深さを感じます。













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続・近年の竹と害虫

2019年11月15日

  食害、タケトラカミキリ


先日から何度かこの30年ブログでも話題となっている気候変動による自然界の変化。虎竹の色付きは数年前から感じていた事なのですが今年一番多く見られた竹の変化の一つに竹の虫による食害がありました。


この真竹に開いた大きな穴はタケトラカミキリという虫によるものです、表皮だけを残して竹の中身を食い荒らしてしまうので最悪の場合には手で軽くつまんだだけでボロボロと竹が崩れてしまうほど。同じ仲間で姿形はそっくりなベニカミキリという赤い虫もいて対処には例年対処には苦労しているのです。


チビタケナガシンクイムシの食害


久しぶりに箱を開けて覗いてみた竹簾には普通には見られない粉のような物が落ちていますけれど、これがチビタケナガシンクイムシの仕業。


チビタケナガシンクイムシの食害


3ミリ程度の小さな虫なので、このように竹粉が落ちてきてはじめて食害に気づきます。


チビタケナガシンクイムシの食害


孟宗竹、真竹、淡竹など竹の種類に関係なく食害にあいますけれど放っておくと薄い竹ヒゴなど切れてしまいそうになるくらいの旺盛な食欲なのです。


熱湯と竹籠


気づいた時にすぐに熱湯をかける、竹の様子を見ながら浸けこむなどして食害を止めます。一度では食害が止まらないことも多く何度か粘り強くやらねばなりません。


竹の害虫


光に透けてみると、こんな甚大な被害の事もあるのです。こうなると強度も落ちてしまい安心してお使いいただく事はできません。自分たちは竹がこのような食害にあわないようできるだけの管理をしていますがどれも100%ではないのが現状です。


もちろん薬剤などは自分自身が大嫌いなので使用しませんが、どうかすると建材等で防虫加工されたものでも食害がある場合もあるのです。あまり竹の虫について語られることはないものの、これも竹の自然の姿です。古来こうして竹と日本人は寄り添いながら暮らしてきた事を竹製品をご愛用いただく皆様にはご理解いただきたいと考えています。


竹林


そして近年の気候変動による食害の変化には注意深く見ていくものの原因は環境条件だけではなく山の荒廃であったり職人の高齢化であったりと自分達自身の問題でもあるように感じています。


「NO BAMBOO NO LIFE」、竹のない生活はありません。これから竹のある暮らしをご提案していく中で、ご愛用いただく皆様に竹を知ってもらう事がますます大切になってきました。














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布袋竹の遍路杖

2019年11月 7日

布袋竹、遍路杖


布袋竹は布袋様のお腹のようなふくらみがある事が名前がついています。この特有の繊維のねじれ、ふくらみの面白さはグリップに最適なので釣竿にも多用されますし、お洒落なステッキにもなりますので四国お遍路さんが使う遍路杖としても好評です。


布袋竹、遍路杖


それにしても布袋竹と一口にいいますが一本として同じ表情のものはなく、それぞれがオンリーワン、虎竹の色付きと同じです。





この700度のガスバーナーで一気に油抜き加工をします。


油抜きの竹材


油抜きの加工をすると切り口からこれだけの水分が噴き出してきます、竹は糖質の多い植物ですので糖分を含んだ油成分。中国では淡竹から取るこの液体を竹瀝(ちくれき)と呼んで喘息や肺炎の民間薬としています。


布袋竹、遍路杖


さて、この油分をウエスで拭き上げるとこの光沢なのです。何か透明な塗料を使っているのかと、お客様から聞かれる事もあるくらいですけれどもちろん何もしません。自然の竹の持つ力と魅力を引き出すお手伝い程度しか人の出来ることはないのです。


布袋竹、遍路杖


居合のつもりでしょうか?このような使い方は厳禁です(笑)。













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近年の竹と害虫

2019年11月 5日

竹林


今も台風による大きな爪痕が残されている日本では気候変動による災害がテレビニュースでも取り上げられています。これからは海面の温度が高くなることによる台風の大型化も心配です。温暖化によって自然界の生態系も少しづつ変化が見られるようになり南方系動植物の北限が年々北に上がっているという専門家の話も聞きました。


チビタケナガシンクイムシ


そんな事も影響しているのか近年、竹材が虫に食われる事が非常に多くなりました。この小さな穴はチビタケナガシンクイムシの食害にあったあとです、このような穴が沢山開いて最悪の場合には竹材の強度もなくなってしまいます。今までこんなに虫が入る事は無かったのに...と職人は口々にいいます、ずっと昔から同じように管理してきた竹たちです。ゆっくりとではありますけれど変化しつつある大きな自然の流れを感じずにいられません。


荒れた竹林


山の職人の減少によって荒れてしまう竹林が多くなっている事も一因だと思います。竹が成長が早く素晴らしい素材であって、これからの未来に向けてもっともっと活用されるべきものだと言うことは常々申し上げている通りです。しかし、竹の三悪「割れ」「カビ」「虫」を忘れてはなりません。昨日は丈割竹(壁竹、木舞竹)のお話しをさせてもらいました、実は昔から「竹の旬は壁竹職人に聞け」と古老の内職さんが話していた事を思い出します。


竹四ツ目編み


つまり壁竹は長く使う住宅の壁材として使われる非常に大事な部材です。虫害にあうような事があってはなりません、特に武家社会だった頃の竹材管理の不備は切腹ものだったそうですから命がけで竹林を観察し読み切っていたのではないでしょうか。


虎竹伐採


竹虎では竹伐採の期間などについてルールを厳守するだけでなく虎竹以外の竹素材についてもこれから出来うる対策をしていかねばならないと考えています。














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強力青竹踏み「踏王くん」、真竹を継続活用するために

2019年9月27日

青竹踏み


お手軽、簡単にいつでも出来る日本伝統の健康法として人気の青竹踏みがあります。お陰様で沢山の方にご好評いただいておりますが、竹虎ではどちら様にもご愛用いただける定番の青竹踏みの他に、更に足裏に当たる竹のカーブが急角度となっていてピンポイントに刺激がある上級者向けの強力青竹踏み踏王くんをご用意しています。


強力青竹踏み


踏王くんは、通常の青竹踏みを毎日使う内に慣れてきて、もっと強い指圧効果で足の疲れを取りたいという竹虎社員のアイデアから生まれました。現在では、青竹踏みには一般タイプと強力タイプの大きく二種類がある事は少しづつ皆様に知っていただけているかと思います。


青竹踏み


しかし、青竹踏みと踏王くんの竹の種類が違うという事をご存じでしょうか?


青竹踏み


実は通常の青竹踏みはには日本最大級の孟宗竹が使われています。大きな竹なので半分に割るとちょうど土踏まずに優しくフィットするような竹のカーブができるのです。


強力青竹踏みシミ


一方、カーブの急な踏王くんの方は比較的小振りな真竹を使っています。この真竹を使う踏み竹にはシミが入る場合がありますので客様からお問合せを頂戴する事があります。竹虎ウェブサイトのページにも「ご一読ください!」と書かせていただいております通り真竹は自然のもので太さや品質、色合いは全て異なります。


竹は元の方が太く節間が狭く、ウラ(先端)に行くほど細くなり節間が広くなりますので直径5~7センチの太さで、しかも強度を考えて二節が入る竹材ばかりで製造し続けるのは非常に大変な事です。


特に今年は雨が多かった関係でシミができやすくなっています。太さや節の数ばかりでなく耐久性のために一定の厚みまで必要な踏王くんの貴重な材料に大きなキズや擦れ等でしたら選別で除いてしまうもののシミはご使用に問題ありませんのでそのまま加工するようにしています。


青竹踏みのシミ


竹職人が高齢化、減少していく中で昔のように管理されている竹林は激減しており、真竹もごく一部を竹細工用として伐採する他は使い道がなく荒れている状態です。1本の竹から3個、多くても4個しか製造できない踏王くんの竹材伐採、製造、販売を続けていくためにはこのシミの問題は避けて通れません。


水気の多い竹林でもシミの多い真竹が目につく場合があります。確かに竹山によっては全くシミのない青竹もあります、しかしご注文いただいてからどのような竹が届けられるかは分かりません。茶華道ではシミも竹の景色、個性として受け入れられています、真竹を使ったこの青竹踏みもユーザーである皆様の意識を変えていただかないといけない時期にきています。


孟宗竹


自然の竹はプラスチックのように均一ではなく色合い、形等それぞれ違います。もっと言えば製品に加工してからも竹は生きていて、縮んだり広がったりするものです。強力青竹踏み踏王(ふみお)くんをご愛用の皆様にも是非そのような竹の特性をご理解いただきました上でお使いいただきます事をお願いいたします。


真竹を継続活用できる製品というのが本当に少なくなっている中、竹虎は竹の調達が出来る限りこの細身の天然・国産・無塗装竹踏みを皆様にお届けしたいと考えています。そして、それにはご愛用いただく皆様のご協力が欠かせない時代となりました。














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竹集成材とエルメス(HERMES)

2019年9月20日

竹フローリング


昨日の30年ブログで登場した竹フローリングは国産材を使い国内で製造した集成材です。ただ大型施設になればなるほどコスト面でかなりの差が出てくるので海外から輸入される竹フローリング材が使われています。


いつだったか東京に大型商業施設ができた際、植栽にも竹が使われているとの事で近くに行ったついでに拝見させてもらいました。なるほど床や壁面には確かに全て竹材を使われていて感心したのですが、女性のハイヒールの小さなキズがお客様がよく通る導線部分ほど無数に跡になっているのが気になりました。


これは輸入材であっても、国内材を使ったとしてもある程度仕方のない事だそうです、しかし実は床のキズを最小限に抑える方法があります。それが竹を輪切りにした面を使用するやり方で細かい維管束の孔が無数に並ぶ独特の模様の素材です。集成材の製造には3倍の手間暇がかかると職人が話すものの確かに最強だと思います。


エルメス、HERMES、パリ本店、竹チェア


HERMESと言うブランドには、革への探求心の素晴らしさ自分達の技術への誇りを感じますが大阪にある店舗のひとつには、ちょうどこの竹素材が採用されています。壁で仕切られている売り場から売り場への出入り口部分には床、壁、天井までループ状に施されていて圧巻なのです。


エルメス、HERMES天井デザイン


そう言えば一度パリ本店にお伺いした際、上の階に案内いただき竹で作られたロングチェアなどを拝見させてもらいました。展示されている天井のデザインは煉瓦だと言ってましたが、自分にはどうしても竹にしか見えませんでした(笑)。まあどちらにしてもHERMESが竹という素材に対して強い関心を寄せていることは間違いありません。


エルメス、HERMES、パリ本店、竹家具


展示されていた竹チェアのフレームも日本製の竹集成材だったので、竹に対しても日本人以上に知識とノウハウ、そして何より情熱を持っているように感じました。


竹集成材


さて、そして今回の維管束の竹素材の店内装飾です。わざわざコスト高になる素材を使っているのは単にメリハリをつけた見栄えだけの事ではないはずです。超一流のブランドをも魅了するの美しさ、そして特性を知って活かしきっているHERMESの素晴らしさを垣間見る思いがします。













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竹集成材のフローリング、矢、壁材

2019年9月19日

竹集成材


竹は稈が空洞になっていて身の部分が薄いために厚みのある角材にする場合には集成材にします。集成材とは一定の幅と厚みにした竹材を接着剤で固めたもので、この角材を使う事によって木材と同じような加工製品が可能になります。


竹集成材と言うと厚みのあるフローリング材か真っ先に思いだされますが、集成材を薄く剥いだ使い方もあります。たとえば、竹と弓道は昔から切れない関係で現在でも竹や矢は天然の竹を使って職人が作り上げるものもあります。矢竹と言う竹は、細く真っ直ぐで節も低く文字通り矢として適材なので武家の庭先によく植えられた竹、幕末に活躍した新撰組の土方歳三が植えた矢竹が残されてるのは有名なお話しです。ところが、この矢に薄い集成材が使われたものがあるのです。


竹集成材の矢


何を隠そう明徳高校時代には弓道部に籍を置いたこともありますが使う矢はジュラルミン製のものばかりでした。この矢は一見天然竹のようにも見えるものの実はカーボン製の矢に0.25ミリ程度に剥いだ竹集成材が使われたものなのです。見た目もナチュラルで競技者の方に好評と聞きます。


竹集成材


薄く剥ぐことによって不燃壁材に貼りつければ消防法の規制に適合した壁材となりますので用途が広がります。この壁材は竹の節のような型押しをして面白い風合いをだしていました。


竹集成材ハツリ


木材加工で見かけるハツリを入れた壁材。


竹集成材


集成材は自動車の竹ステアリングに採用されているほどの品質や精巧な加工ができる素材ですので、厚みを変えて編み込みにするなど何でもない事です。国産竹材の有効活用のひとつとするにはコストが大きな課題となるものの発想次第で様々な進化の可能性を秘めています。













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青竹、真竹、苦竹、白竹、晒竹について

2019年5月 6日

青竹、真竹、、苦竹、白竹(晒竹)


竹の種類は多くて日本国内だけでも600種を超える竹があるのですが、その多くの竹の中でもマダケは「真竹」と書くように一般の方が竹と聞いて思い浮かべる代表的なひとつであるかと思います。青々として涼味を感じさせる真竹は食器としても多用されていて、これからの季節人気となります冷たくしていただく水羊羹を竹の筒に入れたものなど目にされる方も多いのではないでしょうか。


青竹、真竹、、苦竹、白竹(晒竹)


年末年始用としてお使いになられる方も多いのですけれど青竹盛器や冷酒用の酒器、盃を用意させていただく事があります。門松がそうであるように、青竹の青さと伐った時の身の白さの色のコントラストは日本人が一番心地よく思う取り合わせだと思います。


青竹は生鮮野菜のようだといつもお客様にお話しさせてもらいます。加工したらすぐに瑞々しさは失われていき、切り口も段々と白くなっていきます。昔からこの竹の青さをそのままに退色させない工夫や研究がされてきましたが、これと言った方法は今だにありません。


飲食店や旅館など業務用として提供されている所では冷凍庫で保管して少しでも長く使えるようにされています。コストを考えれば当然の事ではありますが基本的には青竹の器は一回きりの贅沢な宴の演出であり、青竹ならではの旬を楽しんでいただければと思います。


淡竹竹籠


条例で乾杯には日本酒と決められている京都で、いつだったか竹の集まりがあり青竹酒器が出された事がありました。酒器は一回限りの使用なのでそれぞれご自宅に持ち帰っていただいて結構というお話しを聞いて、さすがと思いましたがこれが正しい青竹酒器の在り方だと思います。


青竹は粘りがあり節間も長いので籠や笊にも適した竹材です、昔から様々な竹細工が青竹(真竹)で編まれてきました。青竹に対して三大有用竹のひとつであり大きさも似た淡竹(はちく)はどうかと言いますと、白い蝋が塗られたような竹表皮が特徴なので青々とはしていません。ところが淡竹は淡竹でも少ないとは言え籠が編まれていて、無骨な雰囲気に魅了されます。


角籠バッグ、青竹、真竹、、苦竹、白竹(晒竹)


真竹は苦竹とも書きます、この竹を熱湯で油抜きしたものが白竹です。白竹は冬の寒風に晒して美しい乳白色に変わりますので晒竹(さらしだけ)とも呼ばれます。つまり、真竹、青竹、苦竹、白竹、晒竹は全て同じ竹の事を指しているのです。


磨きの竹籠


「磨き」の細工は竹表皮を薄く剥いで竹ヒゴを作ります。青竹の色合いが長く保たれないのと同じように磨き細工も編み上がったばかりの竹の初々しさはすぐになくなり色は飴色に変わり、深まっていく色合いは見事です。真竹を湯抜きした白竹の籠を持つのも良いし、表皮を剥いだ磨きの籠もまた良しなのです。













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