寸胴(寸筒)の油抜き

2015年3月30日

寸胴(寸筒)


竹は、ご存じのように中が空洞になっていて、一定間隔に節がありますので自然の竹そのままを切って筒にすれば立派な花入れが出来上がりますぞね。日本の華道というのは色々な流派があり、四季のある風土や日本人の感性で磨かれ今に至っちょりますが、想像するに一番最初の生け花の起源というのは、ただ切っただけの竹筒に花を入れたものだったように思います。


生け花は、それから時代を経るごとに進化を続けていますが、一番シンプルで簡素な形の竹筒は、寸胴などと呼ばれて現在でもお花の世界で広く使われているのです。自分の学生の頃などは華道人口も多かった事もあったのか、竹虎の店舗でもこの寸胴(寸筒)や二重切と言う花入れが二段になったものなど、大小様々なものが所狭しと並べられちょったのを覚えちゅうのです。


竹そのままを使う製品だけに大きく変化を付けられるのは竹素材です。そこで、真竹、胡麻竹、図面竹、煤竹と主だった竹は全員集合でしたぞね。中でも孟宗竹で作られたものが一番多かったです。節の間隔が狭く、末広がりになった根っ子に近い部分の意匠を活かし、特徴的で重厚な雰囲気を醸し出しちょりました。


虎竹の加工で、さんざん油抜きはするのですが、同じ火抜きにしても虎竹と孟宗竹は全く違うと感じる事がありましたぜよ。虎竹の場合はガスバーナーの火で一気に油抜きをしていきます。虎竹は身の薄い淡竹(はちく)なので、火が入りやすい事と表皮の虎模様の美しさを全面に出す事がほとんどで、身の部分を見せる竹細工にする事が、ほぼ無いのでそこまで気を使って油抜きをした事がなかったのです。


ところが身の厚い孟宗竹の寸胴の場合には、切り口の身の部分も製品の見せ所のひとつとなりますので、内側までじっくりと火力の弱い炭火で炙って油抜きしていくのです。この工程がかなり大事になってくる職人技の見せ所ぞね。どうしてかと言いますと、内側部分まで火がしっかり通っていないとこの大事な切り口部分に黒いラインとして残ってしまうからなのです。竹の身部分の乳白色のような綺麗な色に、うっすらとは言えども黒いシミのように見えてしまっては花活けは使いにいくのです。


火抜きの竹は、湯抜きの竹に比べて割れにくく、表皮の艶も全くちがい、光沢も素晴らしいものがあるのですが、炙りすぎてもこの竹表皮に焦げ目ができて製品として使えません。目で見ることのできない竹の内側まで火入れの状態を見極め、じっくり仕上げていく製竹の技術は隠れた職人芸ながです。













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プロの孟宗竹伐り

2015年3月23日

孟宗竹


竹細工になってしまうと、竹の軽やかさや、しなやかさなど竹の持つ素晴らしい特徴ばかりが出るものなので、素材としての竹にあまり関心を向ける方は少ないかも知れません。一度でも竹を伐った事のある方なら、その大変さは良くお分かりやと思うのですが、乾燥すれば体感だと3分の1くらいにも軽くなる竹材も、山に生えている竹はとにかく重く、伐り倒して山から運び出すのはまっこと重労働ですぞね。


先日にリニューアルしたばかりのワインクーラーは、そんな竹でも特別太いものばかりを選別しちょります。日本最大級の孟宗竹(もうそうだけ)という竹を使いますが、直径が太いだけでなく長さも20メートルを超えて、身も厚いのです。だいたい通常なら1本40キロくらいのものだと言われよります。ええ、そうです、これでも結構な太さと重さです。一人で肩に担いで歩ける方は、まずおりませんろう。しかし、竹ワインクーラーのような極太の竹になると更に重量があって、何と60キロ級のものまであるがです。


力持ちの皆様でも、これは結構手こずるかと思います。なにせ、ただ重いだけではないからですぞね。先端を切り飛ばしたとしても十数メートルもの長さがあるので、バランスを取るのが、こじゃんと(とても)難しいのです。実は竹には、ここを持てば楽々運べるというポイントがありますが、これは身体で覚えるしかないがぜよ。まるで肩の骨が折れたと思うくらい痛く、重たく感じる竹も、毎日やりよりますうちにごく自然に普通に歩くように、むしろ、肩に心地よいくらいに思えてくるきに、まっこと人の熟練度というのは面白いものながです。


近年、里山保全などと言われて、増えすぎた孟宗竹を伐採される団体がいくつかあるのです。このような竹林整備では長い竹のままでは運ぶ事ができず、動かしやすいサイズに短く伐られるのが普通かと思います。ところが、プロの竹伐りは違います。短くすると余計に運ぶ手間がかかると言われて、長いまま肩に軽々と担いで山を下っていくがです。小山のように青々とした孟宗竹が積み込まれちょります。一本、一本見ても、まるまる太っていて立派ぞね。これを、ご夫婦二人して、わずか2~3日で伐られると聞いて、まっこと驚くやら、感激するやら、隠された竹の技はまだまだここにも生きちゅうがです。













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心落ち着く竹の設え

2015年2月23日

竹柾割り


そのホテルのロビーに入っていくと美しい竹の設えに気付きますぞね。竹を縦に柾割りして、いつもの見慣れた竹とは違う竹の身部分の色合いや不規則に並ぶ竹節の面白さをデザインにしちゅうがです。そうそう、柾割りと言うても本当に割るとこんなに綺麗にできませんので、丁寧に竹を縦方向に切っていき、このような形にしちょります。


これを竹と気づかない人は、あまりいないと思いますが、もし、仮に竹と知らなくとも何となく心地のよい雰囲気であるとか、ゆったりとした和んだ空気感は感じていただけるのではないですろうか?まあ、自分などからしたらエアコンの年中効くロビー内で竹がどの程度ゆがみが出るとか、傷むのかとか、他の事が気になってチェックインで書き間違えたりもしたのですが...(笑)。


黒竹


コレと言って違うところの無いような家並みが続く道沿いに、黒竹という細い竹を並べた垣根が作られちょります。先ほどのホテルのロビーと同じく馴染みの竹林を思い出させるようで、ホッと安堵するような落ち着いた気持ちにさせてくれるがです。


「馴染みの竹林」と言いましたけんど、現代人に決して竹林は馴染みではないようです。もちろん大都会の真ん中に生活される方でも植栽に竹は多くなりましたし、近くの山々に沢山の竹林がある事はご存知ではあろうかと思います。けんど、遠くから眺める事はあっても竹林に入った事がないという方は意外に多いようですので、むしろ遠い存在となっているのかも知れませんぞね。


けんど、それなのに竹の造形をご覧になられた時、あるいは、先ほどのホテルさんなどは気づかないような細やかな所にも色々と竹をあしらい、お客様をもてなす心を感じましたが、もし竹と分からず、気づかずにいる方がおられたとしても、視覚から入る竹の優しさは必ず日本人の方には伝わると思うちょります。それだけ竹と日本人の付き合いは長く深いのです。いつも身近にあって、寄り添うてきたのが竹やと思うちょります。「竹冠」の付く漢字を数えてみたら119もありました。この多さは、その証のひとつですろう。そして、竹と知らずとも何とも言いようのない気持ち良さを感じるのも、その証のひとつだと思うのです。













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湯けむり、真竹も上機嫌

2015年2月13日

湯抜き釜


山の頂上の方は雪が積もって真っ白くなるような寒い日やったがです。曲がりくねった道の両側の木々は鬱蒼と生い茂っていて、日中というのにライトを点灯したくなるような箇所があるのです。開かれたカーブに差し掛かったところに小さな看板を見つけましたぞね。


「こんな所に竹屋さん...?」


九州でも大分県は良質の竹の多いところとして知られちょりますが、こんな山の中に竹屋さんとは一体何を製造されゆうがやろうか?


真竹


ちょうど一人の職人さんが真竹の油抜き加工をされゆう所でした。竹の油抜きには方法が二種類あって、虎竹のようにガスバーナーの火で抜く方法と、今回の竹屋さんのようにお湯を使ってする方法があるがぜよ。


湯抜きの道具


改めて湯抜きの釜を拝見させていただくと、ずっと向こうまで続いた長い構造という事が、一目でお分かりいただけるかと思うがです。こんな道具が立てかけられちょりますちや。竹虎では使っていなかったですがお湯をかき混ぜるのに使うようです。それぞれの工場に独自の道具があって面白いがです。


湯抜き釜


長い竹をそのまま切断することなく、お湯に入れられるようにとの工夫で長い長い釜です。竹虎でも湯抜きの際には竹の端材を燃やして使っていましたが、こちらでも同じように竹を燃料とされちょります。これだけ大きな釜だとお湯が温まるのに時間がかかりますので、朝4時、5時という時間から火入れせねばならず、なかなか大変でもあった湯抜きの朝を思い出すがですぞね。


真竹油抜き


湯抜き釜から竹を揚げる際には、ウエスで竹表皮を拭き上げながらの作業になります。お湯で温まって、ほんわかと湯気を立てながら上がってきたら、今度は一本、一本まるで人の垢すりのように綺麗に磨かれていく、こりゃあ、まっこと上機嫌のはずですろう。竹はこうやって時間と手間をかけて白竹になっていくがです。













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結界の煤竹

2014年9月22日

煤竹結界


茶道や華道をされている皆様にはお馴染みの煤竹ですけんど、そのようなお稽古事をされゆう方は近年少なくなりゆうがですろうか?竹虎の工場にお越しになられる方で、立てかけて保管しちゅう煤竹が一体どのような竹なのか、ご存じの方は本当に少ないように思うがです。


日本の暮らしは数十年で大きく変わりましたきに、それは仕方のない事やと思うがです。自分の小さい頃には母の実家に行っても囲炉裏は普通にあって、家族団らんの中心やったがですちや。皆が集うてここで向き合うちょったのかも知れませんぞね。今は一緒におってもテレビやスマホなどがあってから、それぞれが向き合う時間は少ないのではないですろうか?


けんど、そんな囲炉裏の煙に天井裏に使われちゅう竹が、時には150年もの長い間燻されて出来たのが煤竹です。「時間職人」などと自分は呼びますが、まさに時間が色づけした自然の色合いですので、それぞれ縄目があったり、濃い色、薄い色様々で同じものはありません。


長い間乾燥もしちゅうので細工に適さない竹もあって、これからは、ますます希少価値のある竹。そのような竹だからこそ、美しい竹細工にして次の新しい竹の人生(竹生やろうか?)を歩んでもらいたいがです。













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竹壁のお店

2014年9月 4日

竹の壁


前に教えて頂いたお店は都会の真ん中にありましたけんど、壁という壁全てを竹編みで設えちょってまっこと心落ち着く静かな空間やったがです。それぞれの壁の仕切りで編み方を違えちゅうあたりが、心憎い技が入っちょりますぜよ。編み目の違いで外に漏れてくる光の見え方に変化があって面白いがです。若い方などがこのお店にこられたら、もしかしたら竹と知らなくても何か心静まる思いをされるのではないろうか?飾らない自然そのままの竹ヒゴの風合いに温もりを感じて、出していただく食事が何倍も美味しく感じることもあるかも知れませんぞね。


けんど、実は日本人はもともとこのような家に暮らしよったのです。初めて来店されたお客様の中にも、懐かしさや今まで知らなかったな心地良さに、つい長居をしたくなる気持ちになってくるような方がおられるとしたら、それはDNAではないかと思うがです。


もともと、このような家やったと言うてもちっくと語弊がありますぞね。日本の家は土壁が主だったがですが、その土壁の中には、このような竹編みの芯が入っていたのです。自分の小さい頃には、高知でもこのような昔ながらの家があって、建築中のお家に行くと壁はすべてこのような竹格子やったぜよ。そうそう、だからそのような新築の現場に通りかかると、竹を細くわった束が沢山積まれちょったりしたものです。


もちろん、こんなに竹編みが細かかったり、編み方にバリエーションがあったワケではありません。けんど、この壁はかっての日本の暮らしそのもの。何度見ても、ひとつも飽きないのは、きっとそのせいですろうか。













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エメラルドの輝き!?水羊羹用の竹

2014年9月 3日

青竹


高知ではあまり行く事がありませんけんど、県外に行くと大きなデパートがあって、その地下にはいわゆる「デパ地下」そう呼ばれる食の最前線?のような食いしん坊の自分などには、見て回るだけでも楽しくなる売り場があるがです。


デパ地下も色々あるので少しでも特色をだそうと、それぞれのデパートや店舗が頑張って新しい商品や提案の仕方をされよります。田舎者の自分などは、あの彩りの中で目移りしすぎて結局何一つ買うことができない事がほとんどながですが、この夏、あまりの暑さとふと目にとまった青竹の心地よさに、つい手に取った水羊羹がありますぞね。今まで何度も見かけたのに、どうして今度だけ...不思議に思いよりましたが、後から、なるほど、こういう巡りあわせかと納得する日が来ました。


たまたま、この羊羹竹を作られている職人さんに出会うたがです。他県から虎竹の里に来られて、虎竹を見て驚くのと同じで、青々とした真竹の少ない高知からしたら、この竹の青さと、節間の伸び、太さの揃った竹には思わず吸い寄せられるようやったがぜよ。


山砂


作業場の奧ばったところに立てかけて置かれちゅうのに、まるでエメラルドのように輝いて見えるがちや。美しい...そう言うて撫でまわしよりましたら、この竹を羊羹竹として出荷されるまでを説明してくれたがです。


若竹を使うちょりますが、それでも自然の汚れなどがある竹ぜよ、山砂を使うて綺麗に磨くように洗っているがです。砂と聞いて最初はそれだと竹表皮にキズが付くのでは?そう思いましたけんど、この砂を拝見させていただいてビックリ。砂浜にあるような砂ではなく、これは磨き粉やにゃあ。とにかく細やかな粒ながです。


この粉で洗って綺麗になったものだけが和菓子屋さんに送られ、自分がデパ地下で買うたようにお客様の目を楽しませ、涼味をお届けしゆうがぞね。そう思うたら青竹に入った水羊羹は値打ちがありますちや。今度食べたら何倍も、何十倍も美味しく感じそやにゃあ。













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太陽のなかった8月

2014年9月 1日

安和海岸


さて、いよいよ今日から9月ですぞね。という事は今年も残すところ後、3分の1となっちゅうがぜよ。まっこと早い、年初に立てた目標も何一つ出来てないのに。これは、ちっくとこれから焦らんとイカンちや。そんな事を思いゆう朝ですけんど、それにしても、先月の8月は驚くほど雨が多かったです。太陽がカンカン照って、ジリジリと肌が焼けそうなのが、南国高知の暑うてたまらん夏やのに、今年の8月は一日中太陽があった日が無かった言うので、改めて、いつもの年との違いを思いよりますぞね。


日照時間の少なさが山の竹に何か影響はないがですか?


昨日、そんな質問をいただきましたけんど、スーパーでも野菜の品不足やったりしたら同じ植物なので、竹も大変やろうと思われる事は自然なことですろう。お陰様で今のところ虎竹の里の山々に目立った異常はありませんけんど、このような気象の影響いうものは来年とか、その次の年とか、長いスパンで見ていかないといけないものながです。


湯抜き作業


それより、この湿度の多さが、さすがに堪えちゅうのは、青竹踏みなど青竹そのままを加工している竹製品たちながです。皆様の中には青竹踏みなど竹を伐ってきて半割にしたら出来上がる。こじゃんと簡単で効率のエイものやと思われちょりませんろうか?そんな方は是非こちらのページで青竹踏みの製造工程をご覧ください。青竹踏みが意外に手間のかかる色々な工程があり、こんな小さな竹商品ひとつにも、それぞれの職人の竹への真面目な手仕事が凝縮されちゅう事がお分かりいただけるのではないかと思うがです。


乾燥させ、湯抜きなどの手間もかけて、清々しい色目の青竹踏みに完成していくがですが、これが、この夏のように普段の何倍も湿気が多いと竹に残ったわずかな湿気にもカビが生えてしまうがです。


「私にとってはシンデレラのガラスの靴。」


そう、お客様に言うて頂く事もある青竹踏みです。常に全国の皆様に一日でも早くお届けするのが自分達の使命でもありますが、カビのため乾燥に時間をかけたり、メンテナンスしたりで、製造が間に合わず何日か販売を止めさせて頂いたりもしていたウラには、例年にない長雨の影響があったがです。


高知の太陽はいつもは元気で明るく、カラリとしちょります。先月は、ちっくと調子が悪かったようですが、9月からは頑張ってもらいたいものですちや。自然素材の竹を使うて商いをさせていただく竹虎は、大自然の恩恵をいっぱい受けて仕事させてもらいよります。この自然の中で生かされ、活かされちゅう事を改めて感じますぜよ。













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面白い竹材料

2014年8月26日

竹枕


高知県のあちらこちらの里山にも沢山の孟宗竹が生えて生い茂っちょります。日本に元々あった真竹や淡竹に比べて太く、長さもある竹ですので、大陸から渡ってきてから、ずっと重宝されてきた竹ながです。ところが、昔のように筍を栽培するような事も少なくなっていますので、人の手が段々と入らなくなって、ついには放置竹林となり、生命力の強い竹は生え放題、人口密度ならぬ竹密度も限界まで高くなり、竹林が藪の外に拡大して問題にもなったりしちゅうがです。


だから、孟宗竹を使うた製品なら材料などいくらでもあるので、沢山製造できるように思われがちながです。けんど、実は自然素材の難しさというか、竹の大変さというか、いくら広い竹林があって無数に生えているかのように見えても、その製品に使える竹材料というのは極わずかしかないがです。


たとえば、ワインクーラーに使う孟宗竹は極太の竹を使いますけんど、そもそも素材の極太竹と言うのが少ないと言う事があります。そして、その上に竹は元が太くてウラ(先端)に向かうほど細くなります。つまり、元に近い部分しか使う事ができないがです。けれど、当然ながら一本丸々伐採して運んでこなければならず、使わないウラの細い部分が何か他の製品に使えればエイのですが、そうも都合良くいかず材料の無駄が出ることになります。


材料の無駄はそのまま出来上がる製品の価格に跳ね返ってきますきに、太い孟宗竹ばかり選別しながら伐採する等、あまりにも効率の悪い仕事はできません。この夏には新しい竹製品を考えちょって、何とか皆様にご紹介したいと思いよりましたのですが、自分の力不足で秋以降にズレ込みそうな予想です。このように思うように出来ないのが、山の自然素材相手の仕事の宿命ぜよ。けんど大変やと感じる事はほとんどないがです。「だから、面白い」そう思える毎日ぞね。













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青竹踏みと雨

2014年8月 9日

青竹踏み材料


梅雨が明けてからも雨の日が続き湿度の高い高知県ですけんど、カラリと晴れてくれないと何が心配かと言うたら、やはり竹に生えるカビながです。


青竹踏みは丸い竹を半分に割り切りしただけの、まっこと簡単明快な竹製品といえると思いますが、それだけに竹の良し悪しや竹そのものの品質管理が大変ながです。表皮の青々とした竹の色合いを残しちょりますが、これは伐採された竹を日に焼けないように陽射しを遮り保管して乾燥させ、湯抜きをした材料で製造されちゅうがです。青い表皮の部分には比較的カビが生えたりする問題はありませんけんど、いくら乾燥させた良い素材であったとしても、もともと生しい竹で作られる製品です。内側の白い竹身部分には湿気があるとカビなどが生えやすいがです。


今は次々に来る台風の影響で少し特別に雨が続いちょりますが、それでなくともお天気は思いどおりに晴れてはくれません。そこで、青竹踏み製造現場で活躍してくれるのが乾燥機ながぜよ。木材の加工工場などでは普通に使われているかと思いますが、実は竹は、あまり乾燥に強い素材ではありません。維管束と呼ばれる繊維が縦に通っていて、それゆえに、しなりやたわみに対して柔軟な強さがあるものの、この繊維に沿って割れるという側面も持ち合わせちょります。まあ、これも程度の問題ですろう、そういう大型機械も上手く活用することにより、竹の個性によっても異なり、季節や天気によっても違ってくる、本来とても難しい自然素材の竹を使うた製品作りが、なんとか安定的にできる事が可能になっちゅうがです。


それでも竹は本当にデリケートやと思うがぞね。なんせ、こうやって手間をかけて作られたものを、さらに天気の良い日などには裏面を天日に当てて乾燥させるものの、少しでも湿気のあるところなら、またカビが生えたりするがちや。


皆様のお手元にお届けさせていただく場合には、段ボール箱に密閉してお送りされよります。当然風通しの悪い環境ですので、当社では何ともなくても、トラックで運ばれて行く間に早くもカビになったりするがです。もし、お手元にお届けされる事がありましたら、できるだけ早く箱を開けて風を入れられるようにしていただきたい。青竹踏みについては特に、いつも、そう思いよります。


竹の端材


さて、青竹踏みを製造する時には、当たり前と言うたら当たり前ですが、こうやって沢山の端材をできるがですぞね。こんな切れ端を使うて商品を作られる事もあるのですが、量も多いので、なかなか全てを加工しきれるものではないがです。


けんど、ご安心ください。竹屋で出るこのような端材は湯抜きなどの燃料として燃やされて、間接的にではありますものの違う製品作りに役立ちゆうがです。竹は根っこから竹葉まで捨てる所がないほど細工に使われてきましたぞね。現在では昔ほど何でも利用される事はないですが、それでも、無駄が少ないという事では、優等生の部類に入るのではないかと思うちゅうがです。













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