竹根の入荷

2013年3月 8日

竹根


青々とした今年の竹根を見せていただきましたぞね。このような竹の根っ子部分を一体何に加工していくのだろう?若い方など竹にあまり親しみのない方は分かりかねるかも知れませんけんど、一般的に一番馴染みのあるものを色々考えたら、まず、ブランドバックの持ち手などやったらご存じの方も多いですろう。竹根を使うた有名ブランドのハンドバックを、たまに見かける事もあるがです。


それから他に言うたら、そうぜよ、あれあれ。チャップリンの持っちょった杖、あれは日本製の竹根で製造されたものぜよ。ええっ!?チャップリンは知っちょりますろう?山高帽とチョビ髭がトレードマークの世界的に有名な喜劇俳優ですけんど、自分たちにとったら、いつも腕に提げている竹根の杖の方がよっぽど印象的ではあるがです。


まあ、あの竹根の杖は実際に歩行の補助的に使うというより、細身で飾りのような、ファッションとして持つ杖だと思います。本当に頼りにして使える竹根の杖は、もっともっと太く丈夫なもの。最近はそんな太い竹根の材料がなく、竹虎にも自分が愛用している古い竹根ステッキが一本あるだけながです。


「地震になったら竹藪へ逃げろ」こんな言葉をご存じですろうか?


小さい頃から聞かされちょりましたが、竹林で竹根が縦横無尽に走り、天然の鉄筋コンクリートと呼ばれるような、堅牢な地面になっているのを見るにつけ納得しよりました。細い竹根は竹林の切り立った斜面などから飛び出しているのを伐り取って来ることができますけんど、竹根を掘り起こすと言うのは大変な重労働ちや。だから、山の職人さんでも竹根を集められる方は、もう、ほとんど残っちょりはせんがです。


さて、この細い竹根たちは何になるがやろうか?スプーンやフォークの持ち手に使われたり、様々な竹製品の一部にワンポイント的に使われたり。実は結構用途もあるのです。竹の節が間隔せまく並んじょりますので、そのデザインの面白さもありますし、誰が見ても竹と分かりやすい。日頃は地面の下にあって人目に付きにくい竹根ですが
、いったん日の当たる場所に出てきたらなかなか人気ものではあるがです。













| コメント(2) | トラックバック(0)


金婚式...?竹の引き戸

2012年12月 6日

竹引き戸


普通やったら見過ごしてしまいそうな、別段変わった事もない引き戸があったがです。一度、前を通り過ぎた時には何ちゃあ思いませんでしたけんど、帰り際に、ふと足が止まります。引き戸の縦の格子部分に所々白っぽくなっちゅう箇所がありますろう?


ええっ......?もしかして!


近くに寄ってみて驚きましたぞね。


竹節


そしたら、そうながです。白っぽく見えちゃある所は竹の節の部分!この引き戸は縦の格子に竹があしらわれているのです。まっこと(本当に)ビックリぜよ。サササッと、ゾクゾクっと、鳥肌が立つ気分ぞね。厚みのある木の中央部分を竹の幅に溝を入れて、その中にピッタリと竹をはめ込んで作られちゅう。そして、その竹は、表皮を薄く薄く剥いだ「磨き」という加工をしちょりますきに、歳月と共に色がだんだんと落ち着いてきて何とも見とれるばあな渋さになっちゅうがです。これは、感動しましたちや。施主の方のセンスの素晴らしさに脱帽やし竹の事もかなり熟知されちゅうがではないかと思います。


引き戸が完成したばかりの頃は、竹も青々とした色合いで、木部も今よりもっと色っぽい感じやったと思うがです。それが、こうしてピッタリと身体を寄せ合いお互い仲良く年月を重ねて、惚れ惚れとするような色合いに変わり、まるで、一体化したようやにゃあ。時間をかけて、ようやく一つの引き戸に完成したとも言えますろう。そうやにゃあ、銀婚式や金婚式のご夫婦を見るようでもある。いやいや、エイものを見せてもろうたぜよこんな日は帰り道も、心が弾みますぞね。













| コメント(0) | トラックバック(0)


竹の害虫

2012年11月 1日

竹の害虫


竹は糖質の多い植物で、竹虎の工場でも油抜きと言うて数人がかりで大型のガスバーナーで作業をする。竹の加工の仕事の時には、甘い香りが工場内に漂うがです。この何とも優しい甘い香りを小さい頃から「我が家の香り」と思うて育ってきましたが、美味しそうな香りだけに、虫にも好まれるようながです。


竹を食べる虫には2種類あって、タケトラカミキリというカミキリ虫を小さくしたような虫とカナブンを、びっくと(少し)細長くして極小にしたようなチビタケナガシンクイムシがおるがです。また、厳密に分けるとタケトラカミキリは名前の通り虎模様がありますけんど、形はまったく同じでも鮮やかな赤色をしたベニカミキリもおりますので、まあ、3種類と思うてもらってもエイですが、竹虎で扱います竹細工で一番問題になるのは小さな虫、チビタケナガシンクイムシぞね。タケトラカミキリは比較的に身体が大きくて身の厚い孟宗竹や丸竹などに入って穴を開ける事が多く、小さいな竹製品ではあまり見かけません。


竹は旬が悪いと虫が入りやすいので、冬場の寒い時期にしか伐採せず、その材料だけを使うて一年間仕事をしていくのです。けんど、しっかり管理しているつもりでもどうしても竹の虫が入る事があるがです。不思議な事に同じ時期、同じ場所で伐って、同じように管理しちょりましても虫の食うもの、食わないものがありハッキリした生態も解明されていないので100%防ぐ事はできないのが現状ながです。


ただ、竹の虫というのは、竹表皮の硬い部分は食べず、竹の内側の身の部分だけを食べますので竹表皮を薄く剥いで編まれた竹籠や竹ざるは、絶対ではありませんけんど、だいたい大丈夫です。また、常時使いよります竹細工や竹製品は比較的、食害にあったという事は少ないようです。また、高温と圧力で人工的に炭化加工させたものは食べても美味しくないのか、防虫効果が高くなっちょります。一番気をつけて頂きたいのは年に数回だけ使用されて、後は押入などで保管してあるような竹の身を多用した製品ぞね。たとえば、えびら平かご等は、梅干しの時期に使うて後は仕舞うちゅうことが多いと思いますが、たまに注意して細かい竹の粉などが出ていないか見て頂くことが必要です。


虫干しなどを兼ねて天日に干していただくとカビの心配もありません。もし、粉がでていて小さな穴などありましたら、その穴を中心に熱湯をかけて駆除する方法があります。虫は熱に弱いので結構効果があるがですが、竹の中まで熱が入らない事もありますし場合によっては何回か繰り返す必要もあるがです。竹製品は身近に使いますきに薬剤はもっての他ですけんど、熱湯を使うのチビタケナガシンクイムシ退治の場合には火傷にはくれぐれもご注意してくださいませ。













| コメント(0) | トラックバック(0)


囲炉裏の煙

2012年7月31日

囲炉裏


囲炉裏からたちのぼる煙が日の光の中をゆらりゆらりと見えよります。パチパチ......。時々音をたてる薪の横におったら、なんとも懐かしい、小さい頃に戻ったような気持ちになるがです。自分の小さい頃には、まだまだこんな昔ながらの囲炉裏か残っていて、火を囲んだ団らんもあったぞね。


そう言うたら囲炉裏も、そうですけんど、五右衛門風呂と呼ばれよった釜のお風呂もまだありましたし、台所には大きなカマドもあったちや。それぞれ薪をくべるので家の外には薪が高く積まれちょりました。そう考えたら現代の家と違うて昔の家は火をつかうシーンが、まっこと(本当に)多かったですぞね。香りは記憶にこじゃんと(とても)残ると言いますけんど、囲炉裏の火の香りは幼い頃の記憶を走馬燈のように思い起こさせてくれる。いやいや心地のえいリラックスする時間ながです。


煤竹


立ちのぼる煙は藁葺き屋根の防虫に役立ち、葺き替えるのは一生で一度と言われるくらい長持ちさせたそうです。まっこと昔からの生活の知恵というのは凄いものですちや。そして、この煙が生み出すもうひとつの逸品が煤竹(すすたけ)。藁葺き屋根の一部に竹が使われちょりますが、その竹も長い年月の間、煙に燻され渋い渋い色合いに変色していくのです。


茶華道の高級竹材とした珍重されますが、100年、150年前の竹やし現代の暮らしでは囲炉裏の生活が皆無ですきに、これから、ますます希少価値が高まるので貴重な竹材と言えるがです。ちょうど色合いが薄く見えている所は縄でくくられていた部分。この煤竹を竹バックに創作されて百年の風雪を耐えた竹に新たな百年の命をふきこむ。竹芸界の巨匠渡辺竹清先生がおられますが、とにかく特殊な環境で100年という時間を過ぎた竹なので、竹の性質も一本、一本全てまちまちで、乾燥しすぎて竹細工に使えない竹も多いと聞いた事がありますぞね。人の一生より長い時間を超えてきた竹。煤竹を使うた作品づくりはまさに時間職人との二人三脚ではないかと、いっつも思うがぜよ。













| コメント(0) | トラックバック(0)


フローリングに竹の節目あり

2012年7月19日

竹製ちり取り


若い方にも棕櫚箒が見直されています。電気を使わないとか、静かで夜遅くでも周りに気づかう事なく掃除できるとか、とにかく、ササッと思った時にすぐに掃除できる手軽さが良いようながです。手箒と言うたら、ちり取りが付き物ですけんど、実は前に竹の集成材を使って、ちり取りを試作しちょりました。


お客様にご紹介するには、まだもう少しだけ改良せねばならない所があり今だに販売しているモノではないのですが。ご注目いただきたいのは、竹を縦方向に貼り合わせた集成材の所々に見える竹の節ながです。どこか分かりますろうか?ちり取りの中央部分などに横に色の濃い線が入っちょります。ここが竹の節だった部分。最近は竹の集成材も色々なところに使われていますが、この独特の節模様が入っているのでスグに分かるのです。


竹フローリング


このフローリングは東京は六本木にある大きな商業施設の通路ですぞね。何回かお話させてもろうた事がありますが、この建物では、成長スピードが早くて環境にやさしい素材という事で、竹を選ばれたのではないかと思うのですが、通路、壁などすべて竹材が使われちょって、まっこと(本当に)壮観なのです!


さて、そして床のフローリングをよくご覧くださいませ。さっきの、ちり取りと同じように節の模様がアチコチに見ています。部屋の内装や床材としてだけではなくテーブル、椅子などの家具や小物などにもこの竹集成材が多用されだしていますが、木の木目のように竹の節が目印になりますので、気になったら探してみとうせよ~。













| コメント(0) | トラックバック(0)


竹の百面相

2012年4月14日

竹


竹は丸竹のまま使ったり、細く竹ヒゴにしたものを竹編みにして形にしたり、まっこと(本当に)考えたら色々な形に姿を自由に変える変幻自在の百面相ぜよ。丸い事、中が空洞な事、節がある事、竹根や竹枝がある事...面白い特徴もいっぱいありますきに、縦にわって並べてみたら竹の繊維の模様、節のでっぱりなど独特の雰囲気をもった一枚の壁ができあがりますちや。


竹は1本として真っ直ぐな竹など無いがです。全て曲がりがあり、おまけに楕円形などあって、綺麗な丸型でも無い。竹の種類により色はとりどりですし、おなじ種の竹でも、別の種類やろうか?と思うほど違う事もある。けんど、どの竹が一番という事でもないですろう。それぞれの個性があって、それぞれが輝くというのは竹も人も同じかも知れんと思うがです。













| コメント(0) | トラックバック(0)


白竹のこだわり

2012年3月26日

白竹


白竹は、真竹を湯抜きと言うて竹の油分を取り去り、表皮を拭きあげて天日で晒すことにより、竹の美しさと強さを引き出した竹細工には広く使われる素材です。天気の良い日に太陽に晒すので「晒し竹」(さらしだけ)とも呼ばれよります。


小さい頃、祖父に連れられていった自動車旅行で、広い田んぼ一面に、この白竹が並べられ、天日干しされていた風景を覚えていたがですが、それが京都の取引先の竹屋さんだったと後で知ってビックリぜよ。どうしてち?今、訪ねてみたらそんな田畑は全くなくなって、マンションやら駐車場やらになってしもうちゅうがです。昔はあちらこちらで見られていた冬の風物詩のような光景も、時代の流れとともに変わってしもうたと言う事かにゃあ。


白竹選別


さて、そんな白竹ですがこだわって作ろうとしたらその製造は考えるより、まっこと(本当に)大変な事ばっかり。急な山からの切り出し、運搬、晒しの加工まで竹の美しい表皮を損なわないように注意して作業するため、こじゃんと手間と時間がかかるがです。この山の職人さんの技術こそ、これから継続していく事が一番難しゅうて竹細工の世界では非常に大切な部分ではないかと思うがです。


そして、けんどまだ凄いのは、こうやって製竹された白竹をキズや色別に何種類にも選り分けゆう職人魂ですちや。自然の竹なので色が多少違うとか、小さなキズなど当たり前に付いちょります。けんど、それを妥協せず一つの竹籠を編んでゆく。モノ作りの、こだわりと言うかプライドというか...こんな職人さんが、まだまだ健在やきにやっぱり竹の世界は面白いがぜよ。













| コメント(0) | トラックバック(0)


迫力満点!煤竹の天井

2012年2月15日

煤竹天井


そのお店に一歩足を踏み入れたら「ええっ!?」と思うたがです。正直、そんなにこだわったお店とも思いよりませんでしたが、こりゃあ、この天井からくるオーラは凄いちや。こじゃんと広い店内には、長い長いカウンターがあって、沢山のお客さんがワイワイやりよります。


たちこめる煙の向こう側までずっと続く煤竹の天井。最近は、煤竹が少なくなってきた事もあってか、人工的に短時間で煤竹を製造する技術もありますけんど、ここな煤竹は本物を使うちゃある。囲炉裏の煙で毎日、毎日燻されて、100年、150年という歳月で生み出された竹はやっぱり違うがです。おおの、けんど、さすがにこれだれ並ぶと風格がある、びっくと(少し)威圧感さえ感じるがやき。上の方ばっかりキョロキョロ落ち着かん。そんな一夜やったちや。













| コメント(4) | トラックバック(0)


特産黒竹

2012年2月13日

黒竹


黒潮の流れにも感謝せないかんぜよ。黒竹というのは文字通り色が黒々とした竹。温かい土地に多く育つ銘竹ですが、黒潮が流れて温暖な気候のよく似た高知や和歌山などの特産。虎竹の里の近くにも、ずっと昔から有名な産地があるがです。


伐り出された黒竹を、2トントラックで積みに行きます。どうも良質の黒竹は海に近い山々に育つことが多いのです。山出しの季節は、虎竹などと同じ冬場なので本当やったら寒いはずながですが、海沿いの小高い山の斜面などは太陽がサンサンと照って、海面からの照り返しも少し眩しいくらい。これが、冬やろうか?ちょっと首をかしげたくなるような春みたいな陽気の中で、竹の積み込みをする事もあるがです。


虎竹や真竹のように太くなる竹ではなく、直径2センチ程度の大きさが中心なのですが、見た目の美しいので昔から色々な竹細工に使われてきた黒竹。竹虎でも40年来のロングセラーの虎竹縁台に使われますし、最近こじゃんと(とても)人気になっちょります黒竹すのこ。小さい竹製品やと黒竹箸箱等にも使います。店舗の内装材として使われる事も多いので、束のまま、現地のお店様までお送りさせて頂いたり、細工のしやすさもあって一般のお客様もわざわざ県外からお越しになられて、黒竹の竹材だけをお買い求めいただくのです。まっこと、この黒竹も昔から愛される地元の竹ぞね。













| コメント(3) | トラックバック(0)


黒穂の鉄枠

2012年1月11日

黒穂


竹の幹の部分だけではなくて、こんな竹の枝の所も色々と活用できますきに、まっこと(本当に)竹は捨てるところがないがです。この竹穂は黒々としちょりますが、それもそのはず。黒竹の穂先ちや。けんど、この黒穂というのは、逆ハの字型にひろがった形になっちょりますので、なかなか束にまとめて縛るのが難しい。


鉄枠


そこで、竹虎では、このような鉄の枠をこしらえちょります。ここに重さを測った黒穂を入れて、上から押しつけて太いロープでギュッ!と締め上げて、3カ所縛ってこのような出荷できる束にしちゅうがです。この黒穂は竹垣とか室内装飾、竹細工の小物など、まあ、気をつけてないと見逃しそうな所に使われちょりますが、これも山の職人さんや、近くの内職さんが、1本、1本竹林を歩き集めてくれたワシらあにとったら大切な竹。3人一組になって束を作るがも息をあわせて、エイサッ、エイサッ、エイサッ、エイサッ。自然と力が入るがぜよ。













| コメント(0) | トラックバック(0)


<<< 8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18


このページのトップに戻る
お客様の大切な個人情報(ご住所・電話番号・メールアドレス等)を業務以外に流用しません。
個人情報の取り扱いについて
虎斑竹専門店竹虎トップに戻る

Copyright (C) 1997-2020 taketora. ALL rights reserved.