迫力満点!煤竹の天井

2012年2月15日

煤竹天井


そのお店に一歩足を踏み入れたら「ええっ!?」と思うたがです。正直、そんなにこだわったお店とも思いよりませんでしたが、こりゃあ、この天井からくるオーラは凄いちや。こじゃんと広い店内には、長い長いカウンターがあって、沢山のお客さんがワイワイやりよります。


たちこめる煙の向こう側までずっと続く煤竹の天井。最近は、煤竹が少なくなってきた事もあってか、人工的に短時間で煤竹を製造する技術もありますけんど、ここな煤竹は本物を使うちゃある。囲炉裏の煙で毎日、毎日燻されて、100年、150年という歳月で生み出された竹はやっぱり違うがです。おおの、けんど、さすがにこれだれ並ぶと風格がある、びっくと(少し)威圧感さえ感じるがやき。上の方ばっかりキョロキョロ落ち着かん。そんな一夜やったちや。













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特産黒竹

2012年2月13日

黒竹


黒潮の流れにも感謝せないかんぜよ。黒竹というのは文字通り色が黒々とした竹。温かい土地に多く育つ銘竹ですが、黒潮が流れて温暖な気候のよく似た高知や和歌山などの特産。虎竹の里の近くにも、ずっと昔から有名な産地があるがです。


伐り出された黒竹を、2トントラックで積みに行きます。どうも良質の黒竹は海に近い山々に育つことが多いのです。山出しの季節は、虎竹などと同じ冬場なので本当やったら寒いはずながですが、海沿いの小高い山の斜面などは太陽がサンサンと照って、海面からの照り返しも少し眩しいくらい。これが、冬やろうか?ちょっと首をかしげたくなるような春みたいな陽気の中で、竹の積み込みをする事もあるがです。


虎竹や真竹のように太くなる竹ではなく、直径2センチ程度の大きさが中心なのですが、見た目の美しいので昔から色々な竹細工に使われてきた黒竹。竹虎でも40年来のロングセラーの虎竹縁台に使われますし、最近こじゃんと(とても)人気になっちょります黒竹すのこ。小さい竹製品やと黒竹箸箱等にも使います。店舗の内装材として使われる事も多いので、束のまま、現地のお店様までお送りさせて頂いたり、細工のしやすさもあって一般のお客様もわざわざ県外からお越しになられて、黒竹の竹材だけをお買い求めいただくのです。まっこと、この黒竹も昔から愛される地元の竹ぞね。













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黒穂の鉄枠

2012年1月11日

黒穂


竹の幹の部分だけではなくて、こんな竹の枝の所も色々と活用できますきに、まっこと(本当に)竹は捨てるところがないがです。この竹穂は黒々としちょりますが、それもそのはず。黒竹の穂先ちや。けんど、この黒穂というのは、逆ハの字型にひろがった形になっちょりますので、なかなか束にまとめて縛るのが難しい。


鉄枠


そこで、竹虎では、このような鉄の枠をこしらえちょります。ここに重さを測った黒穂を入れて、上から押しつけて太いロープでギュッ!と締め上げて、3カ所縛ってこのような出荷できる束にしちゅうがです。この黒穂は竹垣とか室内装飾、竹細工の小物など、まあ、気をつけてないと見逃しそうな所に使われちょりますが、これも山の職人さんや、近くの内職さんが、1本、1本竹林を歩き集めてくれたワシらあにとったら大切な竹。3人一組になって束を作るがも息をあわせて、エイサッ、エイサッ、エイサッ、エイサッ。自然と力が入るがぜよ。













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竹の日本

2011年12月13日

竹ベンチ


先日、見かけた竹の腰掛けやちや。太い竹をそのまま使うてベンチにしちょります。竹虎にも縁台がありますけんど、こんな迫力のある大きな竹を使うちゅうのもエイもんちや。白い竹肌が美しいきに、歩き疲れてやって来て座って休むのにもこじゃんと(とても)気持ちがエイ。普通の椅子よりも、くつろげる気がしますぞね。何と言うたち手で触れる竹の感触がたまらんちや。びっくと(少し)ヒンヤリとして、なめらかで、まっこと心地がエイ。ここで一息入れよったら竹に元気をもらえるようぜよ。


黒竹簀の子


違う場所では手洗い場に黒竹を使うちょりました。蛇口から水を流して手をゴシゴシ。下に落ちる水しぶきを防ぐ工夫やろうか?そんな効果もあるかも知れませんけんど、それより、何より黒竹簀の子を、こんな所に使っているのが洒落ちょります。水を止めたけんど、もう一回手を洗うちゃろうかにゃあ......。そんな風に思えるばあ雰囲気のある手洗い場ぜよ。


これも、竹の力。意外に思われるかも知れまんが竹はイネ科ながです。だから、世界に誇れる美味しいお米のとれる日本の風土はすばらしい竹を生み出すと思うがです。竹の日本。竹が、この国で出来る事はまだまだ、これから沢山あると思うちゅうがです。













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「笑」という字

2011年12月 3日

白竹


太さと長さを揃えた白竹がズラリと並んじょりますぞね。これから、一体どんな竹細工になるがやろうか?こうやって見たら一本、一本のたちも期待にドキドキしちゅうみたいに見えてくる。何か新しい事に向かうて、ときめいちゅう様に見えてくる。おお、張り切っちゅう、張り切っちゅう!皆、ピンと背筋を真っ直ぐにして(竹やき当たり前やけんど)真正面を向いて、突き進んで行っとうせよ。


ややっ!?そんな事、思いよったら白竹たちの笑い声?


それも、そのハズぜよ、「笑」という字には「竹」が入っちゅう。まっこと、ここの工房に来て、こんなに沢山の美しい白竹たちに出会うたら、こちらまで妙にやる気になってくるがぜよ、元気になってくるがぜよ。竹は皆を元気にできるがやき。













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竹の矯め直し

2011年9月10日

虎竹


何と皆さんビックリされますけんど、竹はたったの3ヶ月で二十数メートルもの高さに成長するがです。先日もお店にお越しいただいたお客様に竹の事をびっくと説明させてもらいよりました。まっこと竹の天を真っ直ぐに目指して伸びていく成長力は他では見られない竹だけのものやと思うがです。


けんど、「真っ直ぐ」天を指すと言いますけんど実は竹は真っ直ぐという訳ではないがです。いえいえ、もちろん竹林でご覧になられた事もあるかと思いますけんど、だいたいは真っ直ぐではあるのですがいざ伐り倒して元の方から目をこらして見てみると微妙な曲がりが右へ左へ...。


そうやにゃあ、たとえば虎竹縁台とか、黒竹玄関すのこのように丸竹を綺麗に並べて使う場合にはこの本当に少しの曲がりでも隙間が開いて美しい製品にはなりません。そこで、竹には「矯め直し」という作業があってガスバーナーなどで油抜きをする時にこの熱を利用して竹の曲がりを矯正していくがちや。


さて、真っ直ぐに矯め直しできるという事はその反対に曲がりをつけるという事もできるという事ぜよ。この虎竹は、縁台の足元のつっかえに使うがですけんど底にピッタリ添うように上の方に曲がりを入れちょります。熱した竹は職人の手にかかったら面白いように曲がるがです。













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竹の天井

2011年9月 2日

煤竹天井


この天井に使われちゅう竹は煤竹ぞね。茅葺き屋根などに使われていて囲炉裏の煙に燻されて長い年月の間に自然とこんな渋い色合いになった竹ながです。囲炉裏の住宅が日本では無くなっちょりますので貴重な竹素材としてなっていますがこの煤竹を、かなり贅沢にならべた天井やにゃあ。所々、竹の色目が濃い所と薄い所があるかと思いますけんど、これは縄目やったり柱がちょうど当たっちょったり偶然と自然が作り出した意匠ながです。


竹天井


さて、こちらの天井も良く見たら、どうですろうか?竹の内側を下に向けて使うちょります。割竹をそのまま使うた素朴な感じがなかなかエイちや。ここを作った職人さんは「竹も木も材料が足りんかったきに交互に張ったがよ」と謙遜気味に言いますけんど、互い違いに張った天井が又何とも雰囲気があるがちや。こうやって改めて見たら、竹の節ち面白いにゃあ。













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再会する楽しみ

2011年8月30日

竹出荷


先日は、長い間竹虎で働いていただいてもう数年前に退職されちゅう職人さん久しぶりに会う機会があったがです。いろいろ話をしゆう中で、当時何人かおりましたトラックの運転手さんの話にもなって、10トントラックに次々に竹を積み込んでいた頃を懐かしく思いだしたがぞね。


そもそも10トントラック言うたら荷台が高いがです。その上に竹をどんどん積み込みますきに、積めば積むほどカサが高くなって、3人がかりで竹の束を放り上げてトラックの荷台には2人いて引き上げる、そんな積み込みの仕方もしよりました。1車積み込んだら半日ばあかかりよった。別に夏の暑い日で無くても汗でグシャグシャになりよったちや。


けんど、自分らあの竹が遠く県外に運ばれていくがやと思うたら不思議とあまりしんどさは感じんかったにゃあ。びっくと(少し)でも多く積みたい、もう一束積めるろうか?もう一個積めんろうか?そんな風に思いよったぜよ。今は竹の出荷というても大型トラックに積み込むような事は、ほとんど無くなって小口の発送が増えましたけんど、全国の色々な場所にお届け出来るようになりましたきに、これはこれで皆さんに喜んでもらえちゅうがやと嬉しゅうに思うちょります。


たまに、都会に出かけて行った時虎竹黒竹が室内装飾に使われているのを目にします。そうそう、この前東京のデパートさんのレストラン街でもそうやった。


「ありゃあ?これは、ウチから送った竹やないかよ?」


近づいて、なでてみて...おっと、店の人が不思議に思うて見ゆうちや。そおっと手をひっこめます。おおの、めんどい(恥ずかしい)にゃあ、まっこと。けんど、まあ、虎竹の里の竹たちに再会する、そんな楽しみはありますちや。













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虎竹ひしぎ

2011年8月16日

ひしぎ


一本の丸竹にナタで割を入れてから、片方が鋭利になった専用の金槌で叩きのばして一枚の板のようにして竹ひしぎは出来るがです。何に使うち?室内装飾に使うこともあるそうやけんど、これは、ウチでは袖垣の飾り用ちや両面に使うがです。


ワシが竹虎に帰って来た20数年前には本社から車で15分ほど離れた所にも作業場があって、多い時には10人もの内職さんが毎日毎日このひしぎを叩きよりました。作業場にトラックで材料を届けにいくと、いつでも竹を叩く音と笑い声が聞こえてきよった。道路の拡張工事があって、この作業場がなくなってからはそれぞれのおばちゃん達が自宅の納屋などで仕事をしてくれるようになったぞね。


虎竹ひしぎ


本社に持ち帰ってきた、竹ひしぎはこうやって台車にのせて運んでいくがちや。それにしたち竹を叩いてのばすいう地味な仕事をずっと続けていただく内職の皆さんにはまっこと感謝ちや。おっと、このひしぎも、こじゃんと(とても)綺麗に仕上げちゅう。最初はもちろん、どれが綺麗で、どれがそうではないか全く分からんかったけんどひしぎを見たら誰が叩いたものが一目で分かるようになるきに、まっこと仕事よにゃあ。













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犯人逮捕!

2011年8月10日

タケトラカミキリ


「オマン、逮捕ぜよ!!!」


竹屋を悩ませる虫がおります。細かい穴を開けて竹を喰いちらかす虫は楕円形をした小さな黒いチビタケナガシンクイムシぜよ。そして、大きな穴を開けて竹を喰べるがは、だいたい、この虫タケトラカミキリやき。


この虫には色違いのベニカミキリいうて綺麗な赤い色をしちゅうヤツもおりますけんど、さすがにウチは竹虎やきにタケトラカミキリか多い?いやいや、そんな悠長な事を言う場合やないくらいまっこと(本当に)この虫には困っちゅうがです。けんどオマン、「タケトラ」いう名前が付くばあやったらもっと竹にはエイ事をせんとイカンぜよ。オマンが喰うたら竹の成長が良くなるとか色つやが良くなるとか、それやにワル事しいじゃあ。「タケトラ」の名前が泣くぞね、まっこと(本当に)


ワシらあも、オマンらあが、なるべく喰べんように喰べんように旬のエイ時だけ選んで竹は伐りゆうけんど自然の難しいところやにゃあ、完璧やないがです。けんど、防虫剤とか薬品がワシは大嫌いやし、考えたら虫も食べんような竹を素手で触るち、またそれを食べ物など入れて使うち、びっくとコワイ事やと思いませんろうか?長い竹屋の経験で、できるだけ虫の入らない竹を使いよりますけんど竹は割れも入れば虫が喰う事もあるという事も知っちょって欲しいがです。













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