無尽蔵の竹資源

2011年7月28日

炭化竹


この黒い粒々は炭化加工された竹チップちや。炭化と言いますと、竹炭のように窯で完全に炭にするがではなくて圧力と高温で竹を蒸し焼き状態にしているものなのです。実はもう何年も前に、この炭化竹チップを使うた消臭材を研究されていた工場があってかなりの効果は実証されたと聞いちょりました。竹チップを手にとってみるとほのかに甘い香りが漂うてきますちや。竹は糖質の多い植物なので、こんなエイ香りがします。幼い頃から慣れ親しんだ懐かしい香りでもあるがです。


竹は毎年毎年どんどん生えて、たったの3ヶ月で親竹と同じ大きさにまで成長する、人をビックリさせるようなスピード力を持っちょります。あまり使われなくなった竹林が竹林以外の場所に広がっていくという事でこのパワーが今では生え過ぎで困っちゅうほど...。原材料という事で考えたら、おそらく無尽蔵と言うてもエイろうと思います。使うても使いきれないほどの天然資源としたらこういう有効活用もひとつあるという事ぜよ。













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虎竹の目打ち

2011年7月11日

目打ち


竹には枝が出ちょります。その枝を切り落とすにはナタ等でウラ(竹の先端)方向から枝の付け根を切り取る方法と、反対に根元方向から切り取る方法があります。普通に考えたらウラから刃物を入れた方が付け根の部分も綺麗に切り取れると思われるがやないろうか?根元方向からやと枝の付け根部分はどうしも残ってしまう...。


けんど、実はこの残った付け根部分を後から、ひとつ、ひとつ鋸でひいて切れ目をいれ、この付け根部分を取り除いていく事を目打ちと言うがです。手間はかかりますけんど、逆にナタを使うたらせっかくの虎竹の模様のはいった美しい表皮も剥いでしまいます。虎竹は全部が全部きれいな竹ばっかりではないので少し色づきの悪いものなどは、手箒やブラシの柄として使われる事もありました。そんな柄として使われる竹も全部このように一本、一本手間のかかる作業があるがです。誰も気にも止めような事ですけんど、こんな小さな所こそ竹屋の仕事。


ワシの小さい頃はこの目打ち専門のおばちゃんが何人かおられて、いつ遊びに行っても座って目打ちをしよりました。鋸をいれる、鋸の背で竹の節をはらうリズミカルな音は今でも耳に残っちゅうちや。サイレンが鳴ってお昼休みになる、やれやれ...、竹のホコリがいっぱいついた前掛けをはたく、おばちゃん達の仕事場にはこの目打ちで取り除かれた竹の枝の付け根の部分が無数に散らばっちょったがぜよ。


おおの、今でも目にうかぶちや。工場の天井から差し込む日の光、竹の香り。おおの、懐かしい、おばちゃんらあの元気な笑い声が聞こえる遠い日に、びっくとでエイきに戻れたらにゃあ。













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木々の木漏れ日の中で

2011年6月30日

竹材


「用の美」という言葉がありますけんど竹細工や竹の造形で昔からずっと使われてきたものにはすべて当てはまる言葉かも知れませんちや。竹ざる竹かごをはじめ様々な竹の雑貨類には機能性の裏付けのある形があってから、それが何とも見る人の心を引きつける事があるがです。


そもそも、この森林で見た木の根の竹のしつらえは木の根っ子部分を保護する為の竹材やろうか?棕櫚縄で1本づつ縛った竹を、ぐるり一周並べちょります。けんど、面白いもんやにゃあ、木が自分で腰巻きかスカートでもはいて隣の木と楽しそうに笑い合いゆうようにも美しさを競い合っているかのようにも見えますちや。













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踏切竹

2011年4月18日

踏切竹


「カンカンカンカン......」


別に何という事のないJRの踏切ながです。赤信号が点滅しだして、黒と黄色の縞模様の遮断棒がおりてきます。何か違和感があると言うと、高知らしい1両編成の汽車くらいちや(笑)。汽車が通りすきだら遮断機が開く訳ですが、実は、この閉じたり、開いたりする遮断棒を竹虎で作りよった事があるがです。


ええっ?黒と黄色の虎模様...みたいな、言うも日本唯一の虎竹とは違いますぜよ!もう十数年くらい前までの事ですけんど、そもそもの注文はずっと国鉄から来よりました。(国鉄という当たりがエイですろう?)昔から、この遮断棒は踏切竹とも言うて竹が使われちょったがです。竹の軽さ、しなりのある丈夫さが適していたのだと思います。


ほんで、どうやって作るのかと言いますと、この竹に黒と黄色の虎模様みたいな専用のビニールをかぶせていくのです。そして、竹の油抜きをする大きな釜にお湯をグラグラいわせて沸かしておいて、熱湯をビニールをかぶせた端の方から少しづつかけていきます。そしたら熱でビニールが竹にピタリッ!と、くっつくがやき。作った遮断棒(踏切竹)はビニールにキズかつかないように、いつもの竹よりも慎重に4本づつ束にしてトラックにのせて近くの駅まで持っていきよりました。


遮断棒


「プププププッーーーーーーー」


おっと、後ろの車のクラクションぜよ。信号機の前で考えよったら当時の職人さんの顔が懐かしゅう思い出されて遮断機が開いたのを気がつかんかったちや、まっこと(本当に)。













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亀甲竹の影絵

2011年4月 7日

亀甲竹


ややっ!?この変わった影絵はなんぜよ?実はこれ、竹の影絵。ええ?竹は、真っ直ぐに伸びて節も一文字になっちゅうのが竹やろ?そんな声が聞こえてきそうなのですが、これは竹は竹でも亀甲竹というて亀の甲羅のようにボコボコと表面が盛り上がったびっとく(少し)変わった竹ながです。


そうそう、ちょうど水戸黄門様がいつも持っている杖を思い出してもろうたらエイぞね。ボコボコしていて杖の持ち手には、持ってこいの形やけんど、縦に割ってみるとこんな面白い節の形をしちゅうがやき。竹を割ったような性格と言うこともありますけんど、ワシの場合は竹は竹でもこの亀甲竹を割ったような性格(?)とでも言うたらエイかにゃあ。













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継続利用できる竹

2011年2月 8日

竹フローリング


昨日のブログで登場した東京ミッドタウンやけんど行ったことありますろうか?前にも一回書いちょりますが、実は、ここのビルは床も壁も竹ですぞね。そう、竹。竹の集成材を使うちゅうちや。近くに行ってよう見たら、竹の節が分かるかと思うがです。びっと(少し)遠くに離れたら、この節が模様のように見えてなかなかエイきにねえ。


竹は、たったの3ヶ月で20メートルばあの親竹と同じ大きさに成長します。しかも、毎年、毎年。何ちゃあ世話もせんでも新しい筍が生えてくる、地下茎でガッチリとつながっちゅうきやけんど、こんな有り難い植物は他にありませんぞね。ほんで、わすが3年で製品として伐採できるきに「21世紀は竹の時代」と、ワシらあ竹虎は1985年から言いよります。継続利用できる唯一の自然資源やきにゃあ。


白玉


さて、ほいたら難しい話はそれっぱあにして、美しい竹の植え込みと竹の内装をしちゃある最先端のミッドタウンで大好きな白玉団子でも頂くとするちや。そうぜよ、そのとおりぜよ、竹虎だけに「とらや」さん、虎屋菓寮でにゃあ!













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黒竹

2011年1月 6日

黒竹


虎竹の里の近くには良質の黒竹の産地もあるがです。土佐の古い文献にも笛の材料にエイ言うて載っちゅうばあやき、昔から、ここら辺りは竹の産地やったがぞね。さて、その黒竹やけんど、こうやって刈り入れが済んで一休みしゆう田んぼらあに山のように積まれちょります。ほんで、この竹をトラックで集めに行くがちや。


黒竹積み込み


あっちの田んぼ、こっちの広場、あの山、この谷...竹を満載して工場に帰っちゃあ空の車でトンボ帰りして又積み込み、この季節は、まっこと(本当に)竹の季節ぜよ。













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竹プレート

2010年11月11日

竹プレート


竹プレート(札、タグ)いうたち携帯電話に付ける事のできるストラップのサイズから、一升瓶ばあ太いボトルに付ける竹札、あるいはホテルのキーを付けるような長いものまで色々ながです。知っちょりますか?竹は筍から親竹とおなじ20メートルばあの高さに成長するがに、たったの3ヶ月しかかからんがです。どうぜよ?驚きましたろう。


そんな成長力のある竹やきに、どんどん人の為に役立つように使われたいがです。木は伐ったら植樹せんとイカンですろう?けんど、竹はどうじゃお。何と、地下茎でドンドン伸びて、伐ったち、伐ったち、毎年生えてくるがちや。地中の見えないところで、みんなあが仲良く、しっかりと手を握りおうちょります。ほやき昔から言われる事に、


「地震の時は竹藪ににげろ」


これは、根がそれだけ四方八方に伸びて、網の目みたいになって地面自体が非常に堅固やという事ながです。まっこと、エコな素材。21世紀は竹の時代やとワシは思うちゅうがです。













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白竹の文字

2010年9月21日

白竹


白竹は晒(さら)し竹とも呼ばれるがです。実は竹の油抜きには「火抜き」と「湯抜き」があってから、虎竹や黒竹はガスバーナーの火でやるきに「火抜き」、真竹は湯釜の熱湯でするきに「湯抜き」とそれぞれ、やり方が違うがです。


そうじゃあ、そうじゃあ。あの、長い竹のまま湯抜きしますきに、こじゃんと(とても)長い釜がいって、水の量もハンパや無いきに、まっこと!湯抜き作業のある日は、朝5時前から火を焚いてお湯は沸かすようにするばあぜよ。


さて、そうやって湯抜きした真竹は、お湯からだして、2人掛かりで拭きあげた直後は、まだ色が黄色うて皆さんが目にする白竹の落ち着いた色合いや無いがですほんで、それを天日に晒して綺麗な、あの白色にしていくがです。


おっと、ここな職人さんくでは工場横の日当たりのエイ草むらに、いっぱいの晒し竹を転がして天日に当てゆう。ありぁあ?竹にマジックで文字を書いちゅうけんど...。こりゃあ何ですうろか?実はこの竹を横の張りに使いたいきに、忘れんように書いちゅうがですと。なるほど、なるほど。













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皆山集

2010年9月 4日

黒竹林


虎竹の里から土佐の一本釣りで有名な久礼の港町までは車やったら数分ですけんど、その近くに笹場、大坂の黒竹林が点在しちょります。黒竹いうたら直径が2~3センチばあな、細うて、黒々とした竹ながです。そうそう、虎竹縁台の座面や玄関すのこに使うちゃある竹ぞね。


海沿いで日当たりのエイ温暖な気候を好む竹みたいやき、沖を黒潮が流れゆう、この辺りにはピッタリの竹ちや。写真の山を見とうせや。斜面にべったり薄緑に繁っちゅうがは黒竹やきに。日本有数の一大産地ながですけんど、実は、江戸時代からその地名は轟いちょったみたいで、土佐藩の山内家のことを色々と記録しちゅう。「皆山集」(かいざんしゅう)言う本があるそうなけんど、ここに、


「笹場に黒竹なる名品あり、笛に適す」


と書かれちゅうきに、こりゃあ、まっこと(本当)凄いぜよ。さぞ、笛の細工用にアチコチに運ばれてみんなあの心を和ませたがやないろうか?おっと、そうぜよ、ワシらあくの虎竹じゃあち、その美しさを認められて山内のお殿様への年貢として浜から積み出されて行きよった言う文献があるがぜよ。今は虎竹は税金の代わりにも成らんけんど、こう考えよったらまっと、もっと竹が活躍できる暮らしを提案していかなイカンにゃあ。













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