踏切竹

2011年4月18日

踏切竹


「カンカンカンカン......」


別に何という事のないJRの踏切ながです。赤信号が点滅しだして、黒と黄色の縞模様の遮断棒がおりてきます。何か違和感があると言うと、高知らしい1両編成の汽車くらいちや(笑)。汽車が通りすきだら遮断機が開く訳ですが、実は、この閉じたり、開いたりする遮断棒を竹虎で作りよった事があるがです。


ええっ?黒と黄色の虎模様...みたいな、言うも日本唯一の虎竹とは違いますぜよ!もう十数年くらい前までの事ですけんど、そもそもの注文はずっと国鉄から来よりました。(国鉄という当たりがエイですろう?)昔から、この遮断棒は踏切竹とも言うて竹が使われちょったがです。竹の軽さ、しなりのある丈夫さが適していたのだと思います。


ほんで、どうやって作るのかと言いますと、この竹に黒と黄色の虎模様みたいな専用のビニールをかぶせていくのです。そして、竹の油抜きをする大きな釜にお湯をグラグラいわせて沸かしておいて、熱湯をビニールをかぶせた端の方から少しづつかけていきます。そしたら熱でビニールが竹にピタリッ!と、くっつくがやき。作った遮断棒(踏切竹)はビニールにキズかつかないように、いつもの竹よりも慎重に4本づつ束にしてトラックにのせて近くの駅まで持っていきよりました。


遮断棒


「プププププッーーーーーーー」


おっと、後ろの車のクラクションぜよ。信号機の前で考えよったら当時の職人さんの顔が懐かしゅう思い出されて遮断機が開いたのを気がつかんかったちや、まっこと(本当に)。













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亀甲竹の影絵

2011年4月 7日

亀甲竹


ややっ!?この変わった影絵はなんぜよ?実はこれ、竹の影絵。ええ?竹は、真っ直ぐに伸びて節も一文字になっちゅうのが竹やろ?そんな声が聞こえてきそうなのですが、これは竹は竹でも亀甲竹というて亀の甲羅のようにボコボコと表面が盛り上がったびっとく(少し)変わった竹ながです。


そうそう、ちょうど水戸黄門様がいつも持っている杖を思い出してもろうたらエイぞね。ボコボコしていて杖の持ち手には、持ってこいの形やけんど、縦に割ってみるとこんな面白い節の形をしちゅうがやき。竹を割ったような性格と言うこともありますけんど、ワシの場合は竹は竹でもこの亀甲竹を割ったような性格(?)とでも言うたらエイかにゃあ。













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継続利用できる竹

2011年2月 8日

竹フローリング


昨日のブログで登場した東京ミッドタウンやけんど行ったことありますろうか?前にも一回書いちょりますが、実は、ここのビルは床も壁も竹ですぞね。そう、竹。竹の集成材を使うちゅうちや。近くに行ってよう見たら、竹の節が分かるかと思うがです。びっと(少し)遠くに離れたら、この節が模様のように見えてなかなかエイきにねえ。


竹は、たったの3ヶ月で20メートルばあの親竹と同じ大きさに成長します。しかも、毎年、毎年。何ちゃあ世話もせんでも新しい筍が生えてくる、地下茎でガッチリとつながっちゅうきやけんど、こんな有り難い植物は他にありませんぞね。ほんで、わすが3年で製品として伐採できるきに「21世紀は竹の時代」と、ワシらあ竹虎は1985年から言いよります。継続利用できる唯一の自然資源やきにゃあ。


白玉


さて、ほいたら難しい話はそれっぱあにして、美しい竹の植え込みと竹の内装をしちゃある最先端のミッドタウンで大好きな白玉団子でも頂くとするちや。そうぜよ、そのとおりぜよ、竹虎だけに「とらや」さん、虎屋菓寮でにゃあ!













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黒竹

2011年1月 6日

黒竹


虎竹の里の近くには良質の黒竹の産地もあるがです。土佐の古い文献にも笛の材料にエイ言うて載っちゅうばあやき、昔から、ここら辺りは竹の産地やったがぞね。さて、その黒竹やけんど、こうやって刈り入れが済んで一休みしゆう田んぼらあに山のように積まれちょります。ほんで、この竹をトラックで集めに行くがちや。


黒竹積み込み


あっちの田んぼ、こっちの広場、あの山、この谷...竹を満載して工場に帰っちゃあ空の車でトンボ帰りして又積み込み、この季節は、まっこと(本当に)竹の季節ぜよ。













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竹プレート

2010年11月11日

竹プレート


竹プレート(札、タグ)いうたち携帯電話に付ける事のできるストラップのサイズから、一升瓶ばあ太いボトルに付ける竹札、あるいはホテルのキーを付けるような長いものまで色々ながです。知っちょりますか?竹は筍から親竹とおなじ20メートルばあの高さに成長するがに、たったの3ヶ月しかかからんがです。どうぜよ?驚きましたろう。


そんな成長力のある竹やきに、どんどん人の為に役立つように使われたいがです。木は伐ったら植樹せんとイカンですろう?けんど、竹はどうじゃお。何と、地下茎でドンドン伸びて、伐ったち、伐ったち、毎年生えてくるがちや。地中の見えないところで、みんなあが仲良く、しっかりと手を握りおうちょります。ほやき昔から言われる事に、


「地震の時は竹藪ににげろ」


これは、根がそれだけ四方八方に伸びて、網の目みたいになって地面自体が非常に堅固やという事ながです。まっこと、エコな素材。21世紀は竹の時代やとワシは思うちゅうがです。













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白竹の文字

2010年9月21日

白竹


白竹は晒(さら)し竹とも呼ばれるがです。実は竹の油抜きには「火抜き」と「湯抜き」があってから、虎竹や黒竹はガスバーナーの火でやるきに「火抜き」、真竹は湯釜の熱湯でするきに「湯抜き」とそれぞれ、やり方が違うがです。


そうじゃあ、そうじゃあ。あの、長い竹のまま湯抜きしますきに、こじゃんと(とても)長い釜がいって、水の量もハンパや無いきに、まっこと!湯抜き作業のある日は、朝5時前から火を焚いてお湯は沸かすようにするばあぜよ。


さて、そうやって湯抜きした真竹は、お湯からだして、2人掛かりで拭きあげた直後は、まだ色が黄色うて皆さんが目にする白竹の落ち着いた色合いや無いがですほんで、それを天日に晒して綺麗な、あの白色にしていくがです。


おっと、ここな職人さんくでは工場横の日当たりのエイ草むらに、いっぱいの晒し竹を転がして天日に当てゆう。ありぁあ?竹にマジックで文字を書いちゅうけんど...。こりゃあ何ですうろか?実はこの竹を横の張りに使いたいきに、忘れんように書いちゅうがですと。なるほど、なるほど。













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皆山集

2010年9月 4日

黒竹林


虎竹の里から土佐の一本釣りで有名な久礼の港町までは車やったら数分ですけんど、その近くに笹場、大坂の黒竹林が点在しちょります。黒竹いうたら直径が2~3センチばあな、細うて、黒々とした竹ながです。そうそう、虎竹縁台の座面や玄関すのこに使うちゃある竹ぞね。


海沿いで日当たりのエイ温暖な気候を好む竹みたいやき、沖を黒潮が流れゆう、この辺りにはピッタリの竹ちや。写真の山を見とうせや。斜面にべったり薄緑に繁っちゅうがは黒竹やきに。日本有数の一大産地ながですけんど、実は、江戸時代からその地名は轟いちょったみたいで、土佐藩の山内家のことを色々と記録しちゅう。「皆山集」(かいざんしゅう)言う本があるそうなけんど、ここに、


「笹場に黒竹なる名品あり、笛に適す」


と書かれちゅうきに、こりゃあ、まっこと(本当)凄いぜよ。さぞ、笛の細工用にアチコチに運ばれてみんなあの心を和ませたがやないろうか?おっと、そうぜよ、ワシらあくの虎竹じゃあち、その美しさを認められて山内のお殿様への年貢として浜から積み出されて行きよった言う文献があるがぜよ。今は虎竹は税金の代わりにも成らんけんど、こう考えよったらまっと、もっと竹が活躍できる暮らしを提案していかなイカンにゃあ。













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銘竹

2009年12月 5日

bamboo.jpg


「銘木」は聞くことがあるけんど、「銘竹」はどうですろうか?実は竹も、何でもかんでも同じじゃあのうて、木に銘木があるように、こじゃんと値打ちのある竹があるがです。先日、大津で竹屋さんの集まりがありましたけんど、ズラリとならんだ立派な銘竹。ん?どれどれ、この竹はなんぼばあやろうか?(いくら位だろうか)な...なんとっ...うん十万!?そうながです、竹もスゴイものがありますぞね。何百年も囲炉裏の煙にあぶられた煤竹はじめ、亀甲竹、晒竹、紋竹、図面竹など琵琶湖の風に吹かれながらまっこと、堂々としちゅうちや!













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遍路杖

2009年11月 2日

henrotsue1102.jpg


虎竹の古里である焼坂の山々は、昔ながらのお遍路さんの路が通っちょります。山で仕事をしよったら、この山道をトレッキングシューズを履いて歩かれるお遍路さんを見かけます。


「この山は竹ばりだね」


「けんど、この峠からは竹はないですきに」


「ああホントだ。えっ?虎竹。ここだけに育つの?」


はじめての方とは山道でこんな会話をすることもあるがです。布袋さんのぷっくりしたお腹みな布袋竹。持ち手のところが握りやすいがです。ボクが歩くならこんな遍路杖













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This is it (まさに、これ)

2009年10月27日

nemagariku.jpg


「ほう、、、これに気づいたのは、お宅が初めてだわ」


そう言うて職人さんが笑います。根曲竹を伐った束を、おなじ根曲竹でも柔らかい一年竹でしばり、クルクルッとねじって縛る。ボクから見たら鳥肌が立つような、


「 This is it (まさに、これ)」


竹職人のプロの仕事ぜよ。虎竹の里でも昔ながらの竹伐り職人さんはナタ一本もって山に入り、竹を伐り、竹を割ってヒモを作り、この根曲竹とまったく同じように束を縛って山から出して来よったもんです。ずっと、ずっと遠いはずの山やのに、まるで、故郷にでも帰ってきたようなそんな気分にしてもろうて心がポカポカ温かくなってくるちや。













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