地震に負けるな、いよいよ来週開催!2024世界竹会議台湾(World Bamboo Congress in Taiwan)

世界竹大使、World Bamboo Ambassador


いよいよ台湾で開催される世界竹会議が来週に迫ってきた。実は台湾の竹工芸や竹の活用は、日本などよりも先進的で非常に面白い。もう10年前になるけれど、新しい竹を生み出す源泉をどうしても知りたくなって主だった工房を回り、職人さんにお会いさせていただいた事がある。


そもそも何より竹と人の暮らしが、まだまだ色濃く残っていて、ワクワクするような空気感が漂っていた。そんな台湾で開催される第12回目の世界竹会議、一体どんな新しい竹と人に出会えるのか今から楽しみで仕方ない。一応、ボクは日本に二人だけの世界竹大使(World Bamboo Ambassador)となっているので出来るだけの事はしなければならないと思っている。


世界竹会議台湾(World Bamboo Congress in Taiwan)


そこで、少しでも会議が盛り上がり台湾国内外の耳目が集まればと、虎竹電気自動車「竹トラッカー」が登場するのである。ちょうど本日、予定どおり台北の港に到着するとの連絡をいただいて安心したところだ。今回は輸送についても、これほど手間と時間がかかってしまったけれど、それに似合うだけの成果を期待している。


世界竹会議台湾(World Bamboo Congress in Taiwan)竹トラッカー走行コース


新竹市の国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)にご用意いただいたのは、全長2キロの特設コース。リチウムバッテリーも新品に載せ替えているし余裕で何周でも走る事ができる。竹の明日に向かって走りたい。





台湾国際竹工芸フォーラムにて講演します

国際竹工芸フォーラム、竹虎四代目(山岸義浩)


台湾の台中繊維博物館で開催される国際竹工芸フォーラムにて講演させていただく事になった。実は昨年5月にも、台湾宜蘭県で開催されたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミット2023で登壇させてもらったが、その時には地域資源としての虎竹や日本の竹文化を中心にお話しした。今回のフォーラムに参加される皆様は、竹工芸や竹の仕事に携わる方も多いとの事なので、先進的な竹に取り組まれている台湾の竹人にお会いできると楽しみにしている。


以前から交流のある盛志華台湾竹美術館々長の徐氏、台湾竹工芸の竹彫り師である施氏のお二人と共に国際竹工芸フォーラムを盛り上げます。申し込みフォームは、繊維博物館や国立聯合大学にもあるそうだが、竹に興味のある方なら、どちら様でも参加できるようなので是非お越しいただきたい。


お申込みこちらから→國際竹工藝論壇


竹は伝統的に日本文化に深く根付いており、言語や生活習慣など日本人の暮らしや心情に深く関わり、様々な形で日本人の生活に欠かせない植物だ。ところが近年、長きに渡って寄り添い合ってきた竹を現代の日本人は忘れているように思う。講演では、日本文化はもちろん、アジア圏での竹と人との深い関係を考えながら、知られていない竹の素晴らしさ、そしてこれからの竹活用についてスポットライトを当てたい。


ディスカッション
■徐暋盛 竹織り職人 - 盛志華台湾竹美術館館長
2015年 第3回世界籐織物芸術祭~サードプレイス~夢の世界~
2023年 第5回世界籐織物芸術祭 準優勝

■施惠閔 竹彫り師
2020年 台湾クラフトコンペティション 新光三越特別賞
2023年 ウズベキスタン第2回国際手工芸フェスティバル 伝統手工芸技術継承賞

開催日:2024/4/22(月)
開催時間:午後1時30分~3時30分 国際職人フォーラム
イベント場所:台中繊維博物館

指導単位:教育省
主催:国立統一大学研究開発室イノベーションインキュベーションセンター、デザイン学部アボリジニ学士号プログラム
共催:台中市文化局、台湾竹工芸協会




このYouTube動画は、2023年5月に台湾宜蘭県で開催されたアジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットで登壇させて頂いた時の様子です。



よさこい祭りの地方車を虎竹で製作する!竹虎創業130周年コラボ企画

よさこい祭りの地方車を虎竹で製作


竹虎は皆様のお陰で創業130年の節目の年、そして、一昨日の4月1日は竹虎の第74期のスタートの日だった。実は月に一度、全員が一堂に会する全社会議を開催しているが、そこで遂に正式発表したのが「よさこい祭りの地方車を虎竹で製作するコラボ企画」だ!4月1日だけにエイプリルフールとも思われそうだが、さすがは竹虎社員の皆さん。竹虎四代目が前に立って話すことは、いくら荒唐無稽のようであっても真剣だと知っている。


だから担当する職人達は、一番後ろの席で一斉に下を向いた。全くどうしていいのか自信もアイデアも何もないのだ。けれど、安心してもらいたい!全然自信なくて、どうすれば良いか皆目見当もついていないのはボクも同じ(笑)。


REIWA-125号車体


しかし思い出しもらいたい、岡山科学技術専門学校さんから譲って頂いた、車輪の付いた車体骨組みを初めて見た時の事を。


竹虎四代目坂道レース練習


練習する坂道で転んでばかりいて、笑われていた竹虎四代目を。


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付き合わされて軽四トラックで、車体を坂の上まで引っ張り上げている時、あのスペイン・ハラパの大歓声が聞こえたか?




竹虎創業125周年記念!REIWA-125号と虎竹アーマーで挑むスペイン・ボックスカートレース、大興奮のスタートからゴールまで


東京Red Bull Box Cart Race


東京よみうりランドで競ったRed Bull Box Cart Raceにて、全国から集まった強豪の中で準優勝するなどと想像できたか?




準優勝!レッドブル・ボックスカート・レース 2019(RedBull boxcart race)よみうりランド特設会場


よさこい祭りの地方車を虎竹で製作


もともと大阪天王寺で創業した竹虎は、戦後は虎竹の里に本社を移して須崎でしか成育しない虎竹で、今日まで仕事を続けてこさせてもらった。だからこそ、地元唯一のよさこいチーム「すさき~真実(まっこと)」さんとのコラボ企画の意味は大きい。南国土佐の夏は暑いけれど、今年は更に熱くなりそうだ。



五台山竹林寺、3月25日

竹林寺


高知市の五台山にある竹林寺、四国霊場第三十一番札所であり、「土佐の高知の播磨屋橋で坊さんカンザシ買うを見た」と唄われる、よさこい節に登場する純信は竹林寺脇寺の住職だった。有名でもあり「竹」が付いているので昔から何かご縁があるように感じ、若い頃には土佐和紙作家の先生と共に展示会等をさせていただいた事もある。


五台山竹林寺


その日の夕刻、ふと思い出した。何でも自分の生まれだと、3月25日は竹林寺にお参りに行くと良い事がある、だそうだ。そう言えば今日が25日、曇天の空は既に薄暗くなりつつあったが、気がつくと五台山に向かっていた。


五台山竹林寺


到着して驚いた、霧雨に煙る参道に人影は全くない。何度も来た事があるのに、こんな静かな竹林寺があるのだと初めて知った。


竹林寺


まるで、待っててくれたような気がしてお参りさせて頂き、とても有難い気持ちになった。


四国霊場第31番五台山竹林寺


昔から高知観光に来られた方には、いつも牧野植物園をオススメしている。昨年はNHK朝ドラ効果で、朝から行列の人気だったが、これからは少しはゆったり園内を歩けるのではないかと思う。お教えさせて頂いた知人の中には、あまりの気持ち良さに予定していた飛行機を最終便に変更してまでも滞在される方もいる。


竹林寺は、この虎竹命名の父・牧野富太郎博士の植物園の隣と言うのもご縁だ。今日から自分達は第74期の新年度を迎える、良い事が起こればいいと願っています。





北見市のお客様からのお葉書

竹炭マスクお客さの声


竹虎には、有難い事に毎日沢山のお客様からのお声を頂戴している。中には手書きの声もあって、ページにアクセスいただくと、それぞれの商品カテゴリーが並んでいて、更にそのカテゴリーひとつひとつに入ると商品別に分かれて整理していっているから一体どれくらいあるのか数えた事もないけれど、それぞれ竹虎への想いがこもったお便りばかりで嬉しくなる。


竹炭マスク


ご紹介しているお客様の書かれている竹炭マスクは、確かに温かい。消臭効果の高い竹炭シートを入れた、大きくて厚手なので寒い季節用としてお使い頂いている。


竹炭石鹸


竹炭石鹸は、発売以来20数年になるロングセラーで日本中の誰よりも自分や家族が手放せない。肌の調子が良くなったり、季節や体調で少し痒くなったり、赤くなったりと言う事を繰り返されてる方は、きっと多いのだと思う。先日も長袖を腕まくりして、初めて「その傷なんですか?」と言われたから、ボクがアトピーだとは見た目では分からないのだ。


明るい虎竹の里


さて、そしてコチラのお客様は北見市にお住いの方というので、しばらくこのお葉書を持ったまま見つめてしまった。書いて下さっているように、北海道の北見市には高知から沢山の方が開拓に行かれている。そんな関係で、北見市と高知市は姉妹都市となっており、観光交流も盛んで竹虎がデパートなどの催事をしていた時には、何度もお伺いした事がある懐かしい街だ。


現在は無くなっているが東急百貨店があって、とても元気な社員さんが大きな声で朝礼をしていたのを今でも覚えている。夏の北海道しか知らなくて、空港に降り立ってあまりの寒さに驚いた事もある。雪が物凄く積もった年もあったが、歩道脇に山のように雪が積み上げられていた。肩をすぼめながら早足に歩く行き帰りに、温かな高知から遠く離れた北の大地に移られた皆様のご苦労を思った事だった。お葉書には「いつか高知に行ってみたい」と書かれている、自分は「いつか北見に行ってみたい」思っています、ありがとうございます。



第38回全日本DM大賞入選しました

第38回全日本DM大賞入選


日本郵便株式会社の主催する第38回全日本DM大賞の発表があった。竹虎も荷物に入れている同梱物が、どれだけの評価をいただけるのかと思って申し込みをさせてもらっていた。一次、二次審査を通過し、最終審査まで進み、もしや入賞か?と淡い期待していたものの惜しくも入選にとどまった。


しかし、それでも入選作15作品には、ソフトバンク、google、三井住友カード、第一生命、関西テレビ、TOPPANなど一流企業ばかりなので、田舎の小さな竹屋にしては健闘したのではないか?いやいや、近年の年賀状は高名な写真家のミナモトタダユキさんにお願いしているとは言え、その他は自社で製作しているので、むしろ他社様のクリエイティブをほ拝見させて頂くと良く入選したなと思っている。


竹虎社員


DM大賞とはあるけれど、単なる印刷物ではなく、その有効性と実施可能性についての講評では、竹虎の取り組みを認めていただき、手紙や商品発送時の同梱物を通じたお客様との積極的な関係構築の重要性が強調されたそうなので、自分達のような小さい会社なりのやり方は、これからもあるように感じている。


ちなみに、応募の同梱物にも入れた年賀状と共に例年制作しているYouTube動画だ。今まで一番再生回数が多いが、土佐出身の三菱創始者岩崎弥太郎リスペクトして作っている(笑)。





竹トラッカーのリチウムバッテリ交換

竹トラッカーg


不思議なものである、世界竹会議台湾(World Bamboo Congress)に向けてリチウム電池の交換を決めたのだが、決定してバッテリーを取り寄せたと思ったら、まるで自らの役割を終えたのを知ったかのように、急にパワーが弱くなり竹トラッカーは走れなくなった。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


そもそもボディ自体も、今回は海上輸送のために車体番号の提出があり、前面カバーを取り外したり運転席の竹編みを切り取ったり満身創痍と言えば大袈裟かも知れないが結構大変な状態だ。


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」


「走る竹細工」とも呼ばれる(笑)、来週の出発までには何とかせねばならない。


竹トラッカーバッテリー


さて、リチウム電池の交換だが須崎市内にある三和モータースさんにお願いさせてもらった。スペインレースの際にはREIWA-125号の改造でもお世話になった整備会社様だ。積み替えるリチウム電池は50キロも重量があって、今の竹トラッカーではとても運べそうにないので別の車で届けてもらう。


竹トラッカー整備工場


自分は竹トラッカーに乗って、整備工場まで約8キロの道程をラストラン。距離は短いけれど、虎竹の里から一つ山を越える登り坂はバッテリー寿命を知らせる赤ランプ警報が鳴りっぱなしで、いつ止まってもおかしくない状態だ。ようやくダウンヒルとなり、市街地に入っても今まで聞いた事のないような音を響かせて、平地でもヨロヨロと進むだけで精一杯。後続車に道を譲りながら、休み休み竹トラッカーを励ましつつ40分かけてようやく三和モータースさんに到着した。


竹トラッカー電池交換


さっそく車体を点検してもらう。ずっとフォローを続けて頂いている、メーカである光岡自動車さんの担当の方も色々と相談できて心強い。


竹トラッカーナンバープレート


車体を海外で展示して、再度日本に輸入する形になるので関税の関係で車両登録を抹消せねばならないそうだ。手続きは陸運局に行くなど時間がかかるので、整備に入れると同時にナンバー外してしまった。


world bamboo day


ところが!来るのは自走してきたのに、バッテリ新しくして虎竹の里までの帰りはどうするのか!?ナンバーが無くなり走れない事に気づいた。竹虎のトラックはあるけど、重たい竹トラッカーを荷台までどうやって載せるのか?こんなドタバタが続いてます(笑)。



第12回世界竹会議(World Bamboo Congress TAIWAN)、竹トラッカー台湾への試練!

竹トラッカー修理


いよいよ3月になったが、迫りくる世界竹会議台湾(World Bamboo Congress)に向けての準備が停滞中だ。既に台湾新竹にある会議の国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)構内の走行ルートまでできているのに、近年の輸送費高騰や、様々な規制などで困難続きなのだ。


竹トラッカー部材


6年前の世界竹会議メキシコでは、日本から遥か遠いマンザニーロ港に運び、往復2000キロの陸送までした時より高額な輸送費!船会社さん、車体メーカーさんとの折衝、電池の積み替えや、陸運局での手続き、大阪港までの配送。何から細かい事が多くて、一旦車体を解体するのか?くらいまで話している。


竹トラッカー


さて、行けるのか?断念せざるを得ないのか?


世界竹会議、World Bamboo Congress


世界竹会議には50カ国の国と地域から、竹の専門家や研究者、関係者の方々が500名規模で集まる国際会議だ。今回の開催国である台湾は竹の最先端を走っており、竹への先進的な取り組みや作品には、いつも注目している。竹に従事されている方も多いのできっと賑やかで充実した会議となると思う。


世界竹会議、WBCのメンバー


世界竹大使(World Bamboo Ambassador)の皆様にも数年ぶりにお会いするのも楽しみだ。


竹トラッカー


暗いトンネルの向こうには、明るい光が見えている(と願いたい)。



走るか竹トラッカー!?世界竹会議台湾2024(12th World Bamboo Congress Taiwan)

世界竹会議台湾で走るか竹トラッカー


来る4月18日~22日に第12回世界竹会議台湾が開催される。まだまだ先の事だと思っていたけれど、いやいや準備を急がないと間に合うのだろうか?と焦ってきた。と言うのも前回のメキシコ大会に続いて、今回も日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」を是非持って来てもらえないかとお話しを頂いているからだ。


走行竹トラッカー


今度の台湾大会にも、一時はチケット販売を中止したほど世界の国と地域から沢山の方々が集まると聞いている。会場が二つに分かれているのも特徴で、まず新竹にある国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)で開催された後、第二の会場は自分も一度訪問した事のある南投県草屯の国立台湾工芸研究所( National Taiwan Craft Research Institute)だ。


竹トラッカー


第一会場から第二会場までの距離が、ちょうど竹トラッカーで一日で移動できそうなので何とか一般道を走破できないものかと夢想するけれど、少し難しいかも知れない。けれど、今回の遠征に向けて少し高額ではあるがリチウム電池も新品に取り換え万全の体制で臨むつもりではいる。




台湾は竹の開発や研究では本当に進んでいて、アッと驚くような竹製品があるから、せめて虎竹アーマーも用意せねばならないだろうか(笑)。


虎竹アーマー


遥かメキシコのハラパまで運んだ竹トラッカーだ、それでも、近くの台湾だからと簡単に考えてはいけない。輸送には時間も費用も予想以上にかかってしまう。只今、慎重に検討中です。





世界竹会議台湾2024(12th World Bamboo Congress Taiwan)に何がある?

Green school、グリーンスクール


2017年にGreen schoolを訪問した時の事は今でもハッキリと覚えている。ある時、バリ在住ながら世界を飛び回れられている尾原和啓さんに創設者であるJohn Hardyさんをご紹介いただいた。学校やホテルを竹で建築されている事に驚き、興味が沸いて、どうしてもこの目で確かめたくなったのだ。


どこまでも竹にこだわる姿勢には、驚いて開いた口が塞がらなかったほどだったが、明らかに日本の竹の性質とは異なり大きいだけでなく、建材としての強度が十分にある、今まで見た事のない竹に魅かれた。これは面白い!自分の思考の枠から外れて竹の可能性が広がったのは、次に向かったGreen villageだ。こちらのホテルには世界中から長期滞在の宿泊客がいっぱいでいつも満室だそうだった。




John Hardyさんが、一泊して行けとウブドにあるホテルbambu indahのフロントに電話してくれた。あいにく空いてる建物がなくてバンブードームに宿泊させてもらう事になった。この夜の体験も強烈で確か3~4日連続でブログを書いている。




バンブーエレベーターや、ホテルにある竹の吊り橋など、日本では到底考えられない。


孟宗竹


日本の孟宗竹だって、西日本の温かい地方なら結構大きな物がある。しかし、Green schoolの竹とは全く異なっていた。4月に台湾で開催される、第12回となる世界竹会議(World Bamboo Congress Taiwan)には何があるのか?同じ竹なのに世界には1300種もあるそうだから自分の知らない竹ばかり、それを知りたいと思う。