虎竹の里にて



岡山県真庭郡久世町、
ここには前から一度来たかったのです。

そう、何を隠そう
天然記念物第一号として指定された虎斑竹はこの地に自生している竹

こんな遠くまで来る機会は、めったにあまりありません
地図を頼りに迷いながら
地元のガソリンスタンドで訪ねながら
わくわく楽しみにてやってきましたが

想像とちがって
車で走っても、走っても
竹らしい竹があまり見あたらないのです。

何だか少し心配になってきて
とうとう、役場の観光課の方に電話してみました。


「自生地の近くにいるはずですが、見あたりませんが?」


こころよく対応してくれた係の方も
この土地で生まれそだった方でしたが
虎竹のことはあまり知らないとの事

でも、自分の熱意が通じたのでしょうか

まったく連絡なしの
突然の訪問にもかかわらず
わざわざ現場の山まで来てくれてたのです

これには、本当に感激しました。

さて、竹ですが、探すと川ぶちに
本当にささやかな竹の林が見えます
歩いていくと立て看板があって説明書きがありました。

こちらで指定されている虎竹は
虎竹の里の淡竹(はちく)に虎模様が入った竹とはちがい
笹の仲間だと思うのですが
細いヤシャダケという種類に模様が入った竹だと初めて知りました。

ここに来たのは初めてという観光課の方

「自生しているのは、ほぼ、ここにあるだけだそうです」


そんな言葉に
自分たちの虎竹の里の虎斑竹がどれだけ貴重なものか
そして、それを育て
守っていくことの大切さを
ますます強く感じているのです。




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