ワラと竹皮

虎竹の里の稲穂


もう高知では稲刈りは、ほとんど済んじょります。緑の絨毯やった田んぼが黄金色に色づき、今年も美味しいお米がいっぱい出来たぜよ。虎竹の里の近くでは、仁井田米と言うて温暖の差の激しい盆地でつくられるお米が美味しい言うて有名やけんど、ワシらあがお世話になっちゅうのはお米だけやのうて、刈り取った後のワラながです。


「えっ?そんなワラを何にするがで?」


良う聞いてくれたちや。実は、竹皮草履に使うがです。草履の芯に使うたり、鼻緒に使うたりしよります。


ワラ


驚いた人もおらあせんですか?実際に見てもろうたら目を丸うして、「知らなかったなあ~」言われる方もおりました。こうやって考えたら竹皮草履は竹林で集めた竹皮と、稲刈りの後のワラと、どっちも自然が豊かな土地ならではの高知の地元の素材をうまい事活用しちゅう履き物ちや。こんな、びっと(少し)の事も、ワシらあにとったら当たり前の事も、知らん人も、忘れてしもうた人も、いっぱいるおるはずぜよ。


もっと、もっと沢山の方に知ってもろいたいにゃあ。


もっと、もっと沢山の方に思い出してほしいにゃあ。


ワシは、まだまだ何ちゃあ出来ちゃあせん。やらないかん事ばっかちや。おっと、雨もあがって焼坂の山が輝いてきたやいか。お~い、みんなあ。今日も、やろうやいか!


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