2011年5月26日の投稿

竹の教え

竹売台


とある商店に入ろうとしたら店先の販売台に目がいきましたぞね。いつも、地元でとれる農産物などを置いているそうやけんど今日は夕方という事もあって全部売れ切れちゅうとの事。けんど、注目するがは販売台に張り付けてある竹割やきに。色が枯れて、これは、これで、こじゃんと(とても)エイ風合いになっちょります。ワビ、サビの世界やろうか。


古い竹


ほんで、コチラは前にお伺いさせてもろうた古いお宅。中のお部屋は改築されちょって、この時にはギャラリーとして使われちょりました。ここの建物には二階にしつらえた竹が格好エイきに、しばらく外で眺めよりましたちや。竹は青々とした若竹の色合いは爽快で素晴らしいけんど、こうやって色が落ち着き時間の経過とともに変化していく事そのものを楽しめるがです。


古くなり、やがて朽ちていく、所々歯抜けのようになった竹にも趣があるようぞね。ずっと昔から繰り返されてきた、こんな大自然の法則を改めて教えてくれゆうがやろうか?ワシも、ただ歳を重ねるばっかりではなくて、こんな竹のように渋く変わらなイカン。そう諭してくれゆうがやにゃあ。


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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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