ああ、虎竹飯かご

虎竹飯籠


竹籠は色々とありますけんど、この虎竹飯かご。これは、是非竹虎のページをご覧いただきたい籠のひとつながです。炊飯ジャーなどがなかった時代には、こんな飯かごは全てのご家庭にあったと思うがです。もちろん家族の人数も多くて、毎日、毎日使う実用品でしたので虎竹で編まれたものは少なくて、マダケなど比較的、全国どこでも手に入りやすい竹で、もっと大きなサイズで作られる事が多かったがです。


小学校の頃、近くの農家の友達の家にいくと、軒先に手付きの竹籠が吊されちょりました。日当たりのよい庭の片隅にはエビラに魚のひらきを干して金網をかぶせちょった。まっこと懐かしいセピア色の光景ですけんど、この虎竹飯かごは原色そのまま、美しい虎模様を輝かせて、この手の中にあるがですちや。まっこと、ああ、虎竹飯かご。


飯かごや、ああ飯かごや、飯かごや。(松尾芭蕉ではないっ!)


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