虎模様の不思議な竹

虎竹選別


日本唯一の虎竹は間口がたったの1.5キロくらいしかない、この虎竹里の谷間でしか成育しない不思議な竹ながです。遠く向こうに見える山が虎竹の古里でもある焼坂の山。山頂ちかく、標高228メートルの所に焼坂峠がありますが、その峠から先には虎竹は全くなくなっちょって、以前、歩き遍路で出会うた遠くから来られた方が「不思議な所だねえ...。」と首をかしげて言うた事を印象ぶかく覚えちゅうがです。


山で伐採されて、運び出された虎竹たちは、広い土場でこうやって一本一本づつ選別されていくがです。太さ別、色づき別、同じ竹林から出された竹でも色が全く違いますし、竹半分には色づきがあって、あとの半分には色づきが無い事も。根元部分に近いほうは虎模様があって、ウラ(竹先端)の方には無い等、虎竹も千差万別。まっこと竹一本づつに個性がありますので全て見ないとイカンがです。


虎竹は品質管理のために寒い時期にしか伐らず、そのシーズンに伐った竹だけで一年間製品づくりをしていきます。どうして、この土地でしか虎竹が成育しないのか?京都大学から調べに来られた事もあったそうで、どうやら土中の特殊な細菌のせいとも言われよりますが高知県の地質地図を見たらこの谷間だけ地質の色が違いますきに。なにか、その関係やろうと思うちゅうがです。


潮風が良いとか、温暖化の影響で虎竹の虎模様も色づきが悪くなったとか、山の職人さんたちも、それぞれ意見があるがですが、いずれにせよ、初代宇三郎からずっと守り続けてきた虎竹。昔なら続けてきた仕事が今日も続きよります。




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