花火大会2013

花火


夏の風物詩のひとつは、やっぱり花火ですろう。その瞬間、瞬間の輝き、美しさは今ある目の前の事に全力投球する人の生き方と同じで、まっこと魅了されるがです。竹屋の仕事は寒い季節が忙しいですけんど、夏は夏で竹の涼を求められる方がおられますので忙しゅうて、実はあまり花火などゆっくり見た事はないがですが、そういえば思いだすのが富山の花火大会ぞね。


えらく遠くの花火やにゃあ?そんな風に思われる方も多いですろう。自分の入社した当時は、デパートや全国各地のイベントなどに出かけて行く売り出しを年に数回やらせて頂きよったがです。


富山には、十トントラックと四トントラックに、それぞれ竹籠竹ざる、竹垣など竹製品を満載にして行きよりましたちや。当時の竹虎にしたら年の一大行事でもあってから、社長や店長はじめ、主だったベテラン社員が全員参加の、こじゃんと力の入った売り出しでもありました。今のように高速道路も整備されちょりませんので、行くのにも、帰るのにも、えらく時間がかかり、思うたらドライバーを務めてくれた社員には、まっこと頑張ってもらいましたぞね。


何かのお誘いがあって、富山にお伺いさせて頂くようになったと思いますけんど、それにしても広い会場に沢山のお客様がお越しになられてました。まるで嵐のような一日が連日続きましたちや。暑さも手伝うて終わって日が暮れるとクタクタやった。


ドンドン...ドンドン......


と遠くから音が聞こえてきます。雷かと思うて最初は花火とは気づきませんでしたけんど、音と光に導かれるようにゾロゾロと歩く浴衣姿のお客様についていきましたちや。花火は不思議ですぞね。ボロ雑巾のように疲れちょりましたが、見ているうちに元気になって来た事を覚えちょります。


花火大会2013


地元の安心感かも知れません。高知の花火では、あまりそんな事を感じた事もないがです。けんど今年は数年前に新卒採用で入社した社員が、結婚し、出産し、会社に帰ってきてくれて小さなお子様を連れて来てくれちょりました。この花火大会は自分にとっては年に一度の花火を見る、社員を見る日でもあるがです。この元気な子供には、力をいただきましたぜよ。


コメントする