ポーラス竹炭と言う考え方


孟宗竹林


「ポーラス竹炭の作り方」というDVDを頂いたのは随分前の事ながです。放置竹林の有効活用を目的として焼かれる竹炭でもありますので、虎竹の里でも竹林管理の一つの手法として考えれたらと思うて、自分も社内でも観てみましたけんど、それっきりになっちょりました。


ポーラス竹炭火付け


大きな理由の一つは、そのユニークな焼き方。竹林の生い茂る中で間引きした竹を積み上げながらそまま火をつけるがです。竹は油分の非常に多い植物なので火力は木とは比べものになりません。最初は小さな火なのですが、またたく間に大きな炎となり、もうもうと煙が立ちのぼりますぜよ。まっこと知らない方がご覧になられたら山火事かと思うほどぜよ。


竹林の中の炎


ポーラス竹炭を提唱されるのは南伊豆で竹炭を焼かれよります山本剛さん。昔から筍の収穫などで竹を扱い、大きな孟宗竹を伐り倒した現場で焼かれて来たと言われます。その場で焼くので運ぶ手間もいらず合理的やにゃあ。そして、どれだれ大きな炎となっても竹というのは水分を沢山含んでいて、竹林自体の湿度も高く、今まで50年間もの間何度となくこうやって火を焚くけれど、竹林で青々としている竹に火が付いた事はないそうながです。


竹林でのポーラス竹炭焼き


前に頂いたDVDの中でも竹林の中の安全性の事は再三言われよりましたが、実際にこの目で見てみたくて山本さんの竹林にお伺いしたがぞね。けんど、こうやって遠くから見ても、この火の大きさ、ちっくと危ないように思うても不思議ではないがです。ポーラス竹炭を焼く時には、一応地元の消防署には届け出をされちゅうそうですが。それは、そのはずですろう。知らない人がこの炎や煙を見たら、きっと山火事と思うて大騒ぎになると思うがです。


竹林での水源確保


このポーラス竹炭の大事な条件に水がありますぞね。竹を焼き過ぎると灰しか残らないので、炎があがっている早い段階から水をかけて火を抑えていくがです。


ポーラス竹炭消火


まだまだ燃えさかりよって赤々となっている所に放水します。竹の火は強く高温ですので表面に水がかかった位では完全に消えませんぞね。温度が下がらないと後で又燃え出す事もあるので、クワで竹炭を寄せてきてかき混ぜてては水をかけ
また、かき混ぜては水をかけてして消火されよりました。この作業がしっかり出来ていないと竹炭の持つ熱で火がおこり、竹炭として残るどころから全て灰になってしまうそうながです。


ポーラス竹炭


燃えさかる火の端から少しづつ、少しづく竹炭が出来ていきます。同じ竹炭でも精錬度の高い飲料水や炊飯用の竹炭とは性能が全く異なり、このポーラス竹炭は「porus」つまり多孔質という言葉通り、穴が多く微生物の働きによって土壌改良剤として使える竹炭となるがです。農業用として、どんな作物を育てる場合にも有効やと言われます。を間伐したその場で集めて、竹炭に焼かれるのなら、山から重たい竹を運び出す労力と時間はかからないし、竹炭が畑で利用されるならほんの少しでも収入になるかも知れませんし、美味しい農作物を通して人のお役にたてる事ができる。すごい可能性を秘めた竹林管理の方策ではないかと思うがです。


山本さんに初めて会うてお話を聞いた時には、ポーラス竹炭は竹炭の焼き方や種類の事かと簡単に思いよりましたが、継続的に利用する事が可能な唯一の天然資源とも言われ、無尽蔵とも思える放置竹林を有効利用して美しい里山を残していく方法。その一つの可能性として生み出される竹炭を農業や生活に活用して循環させていく、そんな大きな営み、人の暮らし方、考え方そのものの事やと知ったがです。














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コメント(2)

竹虎様
フェイスブックではいつも楽しみにさせていただいております。
京都で竹林ボランティアをしておる保志健治丸でござります。
この循環は素晴らしいと思います!
ポーラス竹炭とは初耳です、勉強不足ですわ。
この炭の焼き方、肥料の作り方はまさに21世紀にふさわしいのではないかと
感じました。
竹って本当に素晴らしいですね。(^^)

保志健治丸 様

いつもご覧いただきありがとうございます!

最近は各地での竹林整備が活発なようで本当に嬉しく思いよります。
そんな竹林整備された後の竹の使い道がなく
竹林に積み上げられちゅうのを見る事がありますが
こじゃんと、もったいないです

このポーラス竹炭ですと搬出の手間もかからず
その場で竹炭となり、それが農業に利用できますので
沢山の方に知っていただき広がっていけばエイと思うちょります。
何卒よろしくお願いいたします。

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