若竹の力

孟宗竹


綺麗に手入れされた竹林は遠くからでも良く目に付きますぞね。このような美しい竹林の場合、ほぼ全てが孟宗竹の林であり筍の成長のために太陽の光が地表に届くよう適当な間隔に伐採されているのです。


いつも申し上げることですけんど、それにしても竹の成長力というのは不思議です、驚異的です。この若竹の根元に見えるのは竹皮草履などに使われる竹皮、つまり筍を包んである皮がまだ残っているのですが、今年の春に筍として地表に出たばかりなのに夏には、これほど立派に大きく見上げねばならない程の高さに伸びているのです。大きさだけなら親竹と全く見分けがつかないのも当然、竹はわずか3ヶ月で親竹と同じ大きさにまで成長します。


孟宗竹の林


和傘をさして歩けるくらいが竹の伐採間隔の目安と言われます。このように管理されていると見た目にも気持ちが良いのですが、やさしい陽射しの差し込む様、夏でも涼しい風が通り抜けていきます。


竹はその有用性から民家の近くに植えられてきました。花が咲くのが孟宗竹の場合だと60年に一度であり、そもそも中国から江戸時代に入ってきた竹で昔から日本にあった竹ではない事を考えますと、今見ている孟宗竹も誰か先人が、わざわざ植えたものながです。森林面積全体から言えば実はかなり少ない割合なのにも関わらず手入れされていない竹林の荒廃が問題として取り上げられる事が多いのは、こうして人目につきやすい里山に植えられたからです。人に近く、ずっと役立ってきた竹に再び注目する時代が来ていると感じています。


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