いくつかの故郷

竹虎四代目、日本唯一の虎竹


誰でも故郷を持っていると思います。生まれた場所、育った町、色々あるでしょうが、何かの拍子にその場所に帰りたくなることはないでしょうか?なかなか遠くて簡単に行けない場合もあるかも知れませんが、自分の場合にはその点は近くにあり幸せであると思っています。


懐かしい大阪の下町


久しぶりですが、ここにやって来ました。ここは大阪の下町、親戚のおじさんが昔ながらの米屋を営んでいた所です。今ではすっかり跡形もありませんが、小さい頃から祖父に連れられた出張の際には定宿にさせてもらっていたので薄暗い店内や大きな精米機械、強烈な米の香りと共にコメ袋の上でいつも出迎えてくれた飼い猫の鳴き声までハッキリと思い出します。


ここから遠くない俊徳道の駅近くにも米屋の親戚があって大学時代にはあれこれと世話になったものです。そういえば祖母の2人の姉は米屋に嫁いでいます、実家が天満で「かね又」という食堂をやっていたせいかも知れないなあ、そんな事を考えながらすっかり様変わりしている町を歩きます。


二代目義治


北から南まで竹の産地、工場、職人をくまなく回った古い記憶が何かの拍子に蘇ってきます。そのひとつひとつも、まるで故郷のように感じる事があるのです。


コメント(1)

匿名ぎっぺ 返信

懐かしい名前をバックにした写真。まさかこんな写真に会えるなんて

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