日本最大級、篠竹楕円籠

篠竹楕円籠


篠竹で編まれた楕円籠は農家さんで使われてきたものですが今では需要も少なくなり、あまり沢山製作されている籠ではありません。篠竹で思いだすのは篠崎ざるという江戸川沿いの護岸用の篠竹で編まれた竹細工です。職人さんはご自身の竹笊の上に飛び乗ってその強さを語られていたのを懐かしく思い出します。


篠竹籠


篠竹もその土地により多少色目や特性が少し違います、さらに扱う職人の仕事も違うので同じ竹でも編まれた製品の特性により用途も考えねばなりません。この楕円籠は大きめの脱衣籠などに形は適しているようですが、もう少し工夫が必要だと感じています。


篠竹籠、ぼた籠


この籠でも大きいと感じていましたが、実は同じ篠竹で編まれている更に大きな籠があります。横幅60センチ、奥行き48センチ、高さ35センチ、篠竹で編まれている籠としては日本最大級の竹籠でしょう。


先日お客様のご注文で真竹を使い直径70センチの深竹ざるを作りました、これは日本一と胸を張れるほどの強度を持っていますので業務用として使うプロの方にも満足いただけて何度もリピートいただいてますが、この篠竹特大編み籠の方は大きい割に篠竹のヒゴの厚みが取れないため堅牢性では劣っています。


篠竹籠、ぼた籠


しかし、柔らかいから耐久性が無いのかと言うとそうでもありません。あまり重たすぎるものを入れると使えませんが、例えば公園の掃除で落ち葉を沢山集める場合など、どうでしょうか?かさばる落ち葉も、この大きな竹籠ならかなりの量が入れられます。そして、もち運びが大事ですが引きづる事を考えての力竹を入れた底の設えをしています。段差のある所を運んでも衝撃を竹のしなりがうまく籠全体に拡散してくれるのです。


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