国産竹ざる、昭和62年4月、5000円

竹ざる、サツマ


高知は84%が森林という日本一の山の国と言えるかと思います。山間地域は徳島県、香川県、愛媛県、それぞれの県境まで広がり、その地域ならではの山の暮らしが続いてきました。先日お伺いした仁淀川上流域の集落には20名ほどの皆様が暮らしていて、その生活の中には竹がずっと活躍してきました。


竹ざる


こちらのお宅にも年期の入った2尺サイズの竹ざるがありました。山菜を干したりして、ずっと使われつづけた逞しい表情ですけれど流石にしっかりした作りで何処も傷みひとつありません。


竹ざる


少し大きな村や町でしたら万事屋といった何でも取り扱う便利なお店があって必需品である竹ざるや竹籠なども置いていたものです。ところが山間地域に点在する小さな集落ではなかなかそのようなお店もありません。そこで竹細工専門の行商をされている方がおられたのです。


虎竹の里


今ではほとんど見られませんけれど虎竹の里にも干物など魚介類を扱う方や、珍味など食料品、あるいは刃物屋さんなど色々な方がほんの十数年前まで回ってこられていました。


竹ざる


竹ざるや竹籠の場合は職人が自ら編んだものを自分で売り歩く事が多く、それぞれのお客様との直接のやり取りの中で要望を聞き竹製品の精度を高め、技を磨く機会にしてきました。昔ながらの暮らしの中で鍛えられた籠が強く、逞しいのはそのせいです。


この竹ざるは昭和62年4月に購入したもの、今から33年前です。現役バリバリで使える丈夫さ、5000円で買ったと覚書までされていますから間違いありません(笑)竹を取り巻く環境は激変したことを思えば、当時から言うほど竹細工の価格は変わっていないようです。





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