竹手提げ籠バッグのいろいろ

 
スズ竹手提げ籠バッグ


竹の花が咲いて竹林全体が枯れてしまったスズ竹は材料不足から製造が止まっている。特に長い竹ヒゴを使う大きなサイズの市場籠などは皆無と言ってもいいほど作れなくなった。このような小さなスズ竹手提げ籠にも所々色の違うスズ竹素材が使われている、以前なら使われることのなかった竹材でも今の状態ではあるだけ有難い。




120年に一度とも言われる歴史的なスズ竹の竹林の様子はこちらの動画を是非ご覧ください。


竹手提げ籠バッグ


先日出来あがったばかりの黒革持ち手の手提げ籠バッグは見るからに若々しい。


一閑張り買い物籠


一閑張りは竹生地に土佐和紙を貼り付け柿渋を塗って耐久性を高めた昔ながらの技法だが、意外と知られていないことに驚く。自分が発信する事によって一閑張りに光が当たったことは本当に嬉しいが下地として隠れてしまっている竹編みから国産にこだわるのは竹虎だけではないかと思っている。


籐バッグ


籐はつくづく便利な素材だ。日本には成育していないので100%輸入素材ではあるがそれを日本の感性で形にして愛用されているものは多い。


網代手提げ籠バッグ


昔は黒っぽい竹籠バッグは時期的に敬遠されたものだが今では季節はあまり関係なくなった。


赤い籠バッグ


朱赤の竹籠バッグ、本来はあまり好みではないけれど竹林の緑に映えると思っていた。手にされる方がどんな格好で持って歩かれるのか一度街中で会ってみたいと願っている。


渡辺竹清作煤竹バッグ


網代の手提げ籠といえば渡辺竹清先生。風格が漂ってくる。


国産山ぶどう買い物籠


輸入のものが増えて技巧を競うような山ぶどうには興味がないが祖母から母から編み方の手ほどきされたと言う昔ながらの素朴さには心を打たれる。


白あけび


この白あけびが200年経ったらどうなるか想像できるだろうか?伝統を繋いでいるのは自分達だけではない。


土佐網代手提げ籠


結局この土佐網代の手提げ籠。人懐っこい笑顔のあなたを思い出しながら持っていく。


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