梅雨の終わり、黒竹番蛇の目傘

 
和傘


そろそろ梅雨が終わりそうな頃に和傘の話題です(笑)。黒竹番蛇の目傘は竹と和紙で作られています、機能的に言えば軽くて持ち運びも便利、お手入れも簡単な洋傘が機能的には優れているかと思います。ただ自分の場合は、竹虎自体が127年前に和傘の竹材屋として創業している事もあり小さい頃から身近でもあり愛着もあったので20代の頃から使っていました。


高知の雨はかなり強く降りますので実は和傘向きの地域ではありません。雨粒に叩かれて和紙が弱くなり、雨の度に広げて陰干しするなど手入れもしていたつもりですが穴が開いてボロボロになってしまいました。そうなっても和傘は何か風情があり捨てられずずっと愛用していた事を思い出します。


番傘


ある男性のお客様からいただいたお声があります。


「梅雨真っ只中の今、この「黒竹番蛇の目傘」を差して、古都鎌倉のアジサイ寺を散策しました。普通なら雨の日の散策は嫌ですが、「黒竹番蛇の目傘」を差していたので、傘に当たる雨音を楽しみながら、心はウキウキ、ワクワクでした。古都の雰囲気にもピッタリで、他の観光客の視線に何とも言えない一種の優越感のようなものも感じて楽しい一日でした。」


雨が楽しみになるほどの魅力が確かにあります。


蛇の目傘


さて、自分の場合にはボロボロになってしまった傘の和紙ですけれど、水を弾くためにエゴマ油、アマニ油、桐油という3種類を職人が独自に配合して塗布されています。和傘の製造が少なくなった今、このような細かいノウハウや分業化が進んで沢山の手を経て完成してきた伝統を途絶えさせないためには、それぞれの技を継承していかねばならず容易な事ではありません。


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