2026年秋号の竹虎通信

2026年秋号

修理 またここから。
ずっと一緒に、これからも一緒に。

「修理をお願いします」
竹虎には、そんなご相談が数多く寄せられ「まだ使いたい」とのお声に私たちも心を動かされます。竹虎以外でお買い上げになった竹籠でも、できる限り修理をお受けしています。以前、竹虎四代目の愛犬がスズ竹市場かごの縁をガブリ。もちろん修理しましたが今では「あの時のことも良い思い出」と笑い話になっています。竹細工は、直しながら思い出も重ねていける道具なのです。


■修理事例
さくらんぼ籠
山形県のさくらんぼ農家さんから収穫用腰籠の修理のご依頼。傷んだ縁や底を補強し、収穫の季節には再び畑で活躍しています。

二十年愛用市場かご
二十年ご愛用、スズ竹市場かごの修理依頼。お買い物は勿論、猫ちゃんも大のお気に入りだったそう。傷みやすい底の四隅を補強しました。

お父様のゴミ箱
約五十年使われた竹編みゴミ箱。お父様との思い出が詰まった大切な一品を、傷んだ口部分を中心に虎斑竹へ取り替えました。

お茶農家の「おおかご」
京都・和束町のお茶農家で、祖父の代から使われてきた巨大な茶籠「おおかご」です。約二十五キロの茶葉を入れる貴重な仕事道具で、持ち主は愛情を込めて「この子」と呼びます。傷んだ幅広の竹ひごや極太の力竹を、孟宗竹と真竹を使って昔の技法に近づけながら補修。修理を通して熟練の竹職人から若手職人へ貴重な技も受け継がれました。
「僕たち竹職人にとっても貴重な経験ぞね」


一から作るより難しい修理
竹細工の修理は、一から新しく作る以上に手間のかかる仕事です。傷んだ部分だけを直すのではなく、周囲を傷めないよう一度ほどいて部材を取り外し、竹材から太さや幅の合う竹ひごを採り、一本ずつ加工しながら元の姿へ組み直していきます。そのため、新品より修理代が高くなる場合もあります。それでも「この籠をこれからも使いたい」と修理をご依頼くださるお気持ちに応えられるよう、職人が一つひとつ丁寧に向き合っています。


お客様からのお手紙
N・Y 様(静岡県)
こんにちは、本日修理に出していた市場カゴが手元に届きました。カゴが元通りになっているこの感動と感謝をお伝えしたく、何回も下書きをしましたが、書けば書くほど大げさに、わざとらしくなっていくので断念しました。シンプルに、元通り!すごい!ここ最近で一番感動しました。そして再びこのカゴを使える喜び。愛着のあったカゴなので尚更です。修理をお願いするにあたって対応して下さった方、修理して下さった職人の方、竹虎のみなさま、本当にありがとうございました。使いつづけます。

K・M 様(秋田県)
5/3着との事!!なんとうれしいお知らせでしょう!!きれいになって高知から秋田へ戻ってきました。ビニールの持ち手がイヤだったのですが...とても馴染んでいます!!そして軽い!!大満足です☆親身に対応して頂きありがとうございました。GW前、仕事の段取りやスケジュールもありましたでしょうに超特急で職人さんに仕上げて頂きました。本当にありがとうございました。これからも大事に使います。みなさん、お身体に気をつけてお仕事がんばって下さい。