白竹の文字

白竹


白竹は晒(さら)し竹とも呼ばれるがです。実は竹の油抜きには「火抜き」と「湯抜き」があってから、虎竹や黒竹はガスバーナーの火でやるきに「火抜き」、真竹は湯釜の熱湯でするきに「湯抜き」とそれぞれ、やり方が違うがです。


そうじゃあ、そうじゃあ。あの、長い竹のまま湯抜きしますきに、こじゃんと(とても)長い釜がいって、水の量もハンパや無いきに、まっこと!湯抜き作業のある日は、朝5時前から火を焚いてお湯は沸かすようにするばあぜよ。


さて、そうやって湯抜きした真竹は、お湯からだして、2人掛かりで拭きあげた直後は、まだ色が黄色うて皆さんが目にする白竹の落ち着いた色合いや無いがですほんで、それを天日に晒して綺麗な、あの白色にしていくがです。


おっと、ここな職人さんくでは工場横の日当たりのエイ草むらに、いっぱいの晒し竹を転がして天日に当てゆう。ありぁあ?竹にマジックで文字を書いちゅうけんど...。こりゃあ何ですうろか?実はこの竹を横の張りに使いたいきに、忘れんように書いちゅうがですと。なるほど、なるほど。


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