竹簾のブックカバー

竹簾ブックカバー


竹簾と言うと、細く取った竹ヒゴを何本も何本も並べて紐で縛り、一枚の板状にしちょいてから日除けに使うもの。大方の方がまずそうやって思い浮かべる事やと思うがです。実際、竹と日本人とは古い付き合いではありますが、は日除けという一番の目的でずっと使われてきちょります。


それが近年の住宅事情の変化で日除けには簾に替わり、機能的なカーテンなども登場して簾の出番はすっかり少なくなったがです。そこで、日除け以外の用途として考えられたのが、ランチョンマットやコースターなどという敷物類が多かったように思います。染竹に虎竹を組み合わせた虎竹ランチョンマットは、今でもボツボツご用命をいただく竹製品ながです。


細い竹ヒゴで板状の形にしていくのが簾の特性がありますきに、これを何とか活用した新しいモノが作れないか?そうやって、あれこれ簾メーカーの方が知恵を絞ったひとつに、竹簾のブックカバーもあるがですちや。話しで聞いただけでは、あまりピンと来ることはありませんけんど、こうやって実物を拝見させていただいたら竹ヒゴの色合いに変化を付けられちょって面白いし両端の布の細工も上等に仕上げられちゅうがです。


そして大切な手触りですが、これが竹簾ならではのサラリ感があって思うよりずっと使い勝手も良さそうながぞね。これは、好きな本を持って外に出るのも楽しみになりそうですちや。あのブックカバーは、一体何やろうか?と注目浴びそうですぞね。


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