真竹コンテナ手提げ籠バッグを久しぶりに販売させていただく事ができました。「再販お知らせボタン」からお問い合わせを頂いておりました皆様、本当に長い間お待ちいただきありがとうございました。残念ながらお求めいただけなかった方々には、お手数ですが改めてご登録をお願いいたします。次回は、3カ月から4カ月後程度をメドに再販予定で準備をすすめています。
さて、そんな真竹コンテナ手提げ籠バッグのルーツは、日本の暮らしに欠かせなかった御用籠にあります。竹細工が盛んだった頃、荷物を運ぶといえば、この御用籠がその役割の多くを担っていました。時には自転車やバイクの荷台に取り付けられ、自転車籠としても親しまれてきた歴史も持っています。幅広の竹を使った力竹を巧みに配することで実現された、その並外れた丈夫さが特徴で、重い荷物を運ぶための堅牢な作りは、まさに実用性を追求した先人の知恵の結晶と言えるのです。
この堅牢な御用籠に、現代の使い勝手を考慮して、パイプ持ち手を付ける事で真竹コンテナ手提籠バッグは誕生しました。ちょっと大袈裟ではありますものの、伝統的な御用籠の丈夫さを保ちつつ、現代の多様なライフスタイルに対応できるように進化させたのです。日頃のお買い物はもちろんのこと、キャンプなどのアウトドアシーンや、道具入れ、あるいはキッチンでの野菜を入れる野菜籠としても活躍します。
特に注目いただきたいのは、サイズへのこだわりです。当時、御用籠は様々な荷物を運ぶためのものでした、竹虎の工場でも竹端材入れとして、リヤカーに載せて運ばねばならない程の巨大な籠がありました。元々、そのように無骨な籠を、女性の方でも気軽に持てるように小さく軽量化するのは実は難しく、熟練の技が必要です。製作は難しく、面倒でもあるため、効率も悪いのですが、一人でも多くの方に、この秀逸な角籠の事を知っていただきたい思いが強く、古老の職人にお任せしギリギリまで小さく、そして軽く持ちやすい籠に仕上げているのです。
竹は自然素材であり、そのため真竹コンテナ手提籠バッグも、製品ごとに微妙に異なる表情を見せます。編み上がったばかりの竹籠には、竹本来の青々とした色合いが残っているものもあれば、少し前に作られたものは既に色が落ち着き始めているものもあります。いずれ、使い込むうちに青竹の色合いは徐々に落ち着き、やがて全体が均一な色合いへと変わっていきます。
竹の温もりを、皆様の日常にお届けしたいとの思いと、古き良き御用籠の強さと便利さを伝えたいと考えて登場した真竹コンテナ籠から受け継がれてきた職人の技を感じていただきたいです。それが、ご愛用の方々の毎日に、きっと豊かな彩りをもたらしてくれるはずだと確信しています。